ムラサキツバメ Powdered Oakblue
基本情報
- 和名
- ムラサキツバメ
- 分類
- 節足動物門 昆虫綱 チョウ目 アゲハチョウ上科 シジミチョウ科 ムラサキシジミ属 (Arhopala)
- 英名
- Powdered Oakblue
- 学名
- Arhopala bazalus, syn. Narathura bazalus
- 状況
写真とメモ
最新の写真
日当たりのよい草地の地面にいたメス.風の当たらない場所で気温が上がっており,活発に飛んだり止まったりしていました.この時期ですが翅にはスレがなくてきれい.
林縁のシロダモの木にいたメス.冬の日だまりにムラサキツバメ,ムラサキシジミなどを見つけると,じっくり見たくなってしまいます.飛んだり止まったりを繰り返して,いろいろな角度から写真を撮ってみて,翅の紫色の部分が一番光っていた角度がこちらです.後翅にある紫の鱗粉もきれいに光っています.
圃場の疎林で,ムラサキツバメの後翅の裏面が怪しく光っていました.尾状突起の付け根付近に光る水色の鱗粉があって,ちょうど日が反射する角度になっているようで強く光っています.ムラサキシジミの裏面にもこれと似た光る鱗粉があったはず.光る部分が狭くて,特定の角度から見ないと光って見えないので気づきにくいですね.
池の縁の灌木で日向ぼっこ中のムラサキツバメのオス.翅の状態がよい個体でした.オスなので前翅は鮮やかな紫ではなく,黒紫色に輝いています.後翅の表面には,中央付近にいろいろな色に光る鱗粉が散布されています.
前翅の輝きは翅の角度が変わると微妙に変わります.
林の道の日だまりの木に,数頭のムラサキツバメが翅を広げて日向ぼっこ.上の写真は前翅に青い紋がないのでオス.前翅は全体がこげ茶ですが,角度によって紫色を帯びて光ります.写真では,場所によって外縁付近は紫っぽく,体の近くはオレンジ色に光っているように見えています.後翅の尾状突起は右しか残ってないですが,ムラサキツバメの印.
こちらは前翅の青い紋のきれいなメス.後翅の中央部にも青い色が薄く浮かび上がっています.成虫越冬の種類で,春先にマテバシイの新芽に産卵するとのこと.今度は春の幼虫探しもしてみようかと思います.
外界が暑いときでも雑木林の中は涼しい風が吹いています.林の中を歩いていると下生えの低木の間をチラチラと飛ぶチョウの姿が.紫色が見えることからムラサキシジミかムラサキツバメかと写真を撮ると,尾状突起がありましたのでムラサキツバメ.見ている間には翅を開いてくれず,翅の表面は残念ながら撮れませんでした.
雨の上がった朝,林の中の路上に何種類かのチョウが吸水に来ていました.そのうちの1種類.他にはウラギンシジミやアオスジアゲハ,モンシロチョウなど.ムラサキツバメは活動中の飛び方はやたらに速くてどこを飛んでいるのか目で追うのが精一杯ですが,上からヒラヒラと降りてきて一旦吸水を始めるとかなり近づいてもじっとしていました.
前翅の中央部の紫色が鮮やかなムラサキツバメのメスです.ムラサキツバメは,南方系の種類で,近年どんどん分布域を北に広げているそうです(参考1,2).水元公園では以前から観察されているようです(参考3).幼虫の食草はマテバシイとのことで,確かに公園内にはマテバシイがあちこちに植えられています.この写真を撮った場所の近所にも,そういえばマテバシイが何本かあります.
この日,同じ場所でムラサキシジミの写真も撮れたのですが,その違いは,ムラサキツバメは後翅に尾状突起があること,ムラサキシジミよりも前翅前縁が丸くカーブしていて,先端があまりとがっていないこと.
参考
- “ムラサキツバメ (蝶)”. ウィキペディア日本語版. 2014-03-18. https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A0%E3%83%A9%E3%82%B5%E3%82%AD%E3%83%84%E3%83%90%E3%83%A1_%28%E8%9D%B6%29, (参照 2021-01-16).
- 突如東日本に分布を広げたムラサキツバメ(コラム「しずおかの自然」). "静岡県自然史博物館ネットワーク”. http://www.spmnh.jp/hpnature/tushin/24/murasakitubame.htm, (参照 2023-01-27).
- 2012年11月 8日 (木) 東京の蝶! "蝶屋(Tefu-ya)のブログ”. http://tefuya.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/post-7e51.html. , (参照 2023-01-27).
- . “”. , (参照 ).
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