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圃場の疎林,2023年12月17日午前,くもり

寒くて風の強いくもりの日,虫はきっと越冬場所から動かないだろうと思い,隠れ場所っぽいところを回ってみたとき,マテバシイの木の葉が混んだあたりで1頭のウラギンシジミがぶらさがっているのを発見.常緑樹の葉裏にぶら下がるのはウラギンシジミの定番の越冬場所のようです(参考3).ここでは1頭だけでしたが,園内ではたくさん集まっている場所もきっとあるはず.



東金町運動場,2023年12月10日午前,晴れ

草地で日向ぼっこ中のウラギンシジミのオスです.何故か冬にオスを見つけたのははじめて.



基本情報

和名
ウラギンシジミ
分類
節足動物門 昆虫綱 チョウ目 アゲハチョウ上科 シジミチョウ科 ウラギンシジミ亜科 ウラギンシジミ属 (Curetis)
英名
Angled Sunbeam
学名
Curetis acuta
状況

写真とメモ

グリーンプラザ裏,2022年8月14日午後,くもり

ウラギンシジミのメス.ウラギンシジミは秋から冬によく見る印象があります.園内で8月に写真を撮ったのは今回がはじめてでした.おそらくこの個体は7月ぐらいに羽化したのだと思いますが,翅がかなりスレていました.秋に成虫になるウラギンシジミの親に当たる世代でしょうか.ウラギンシジミの幼虫はクズフジなどのつぼみや花を食べるとのことなので(参考2),園内では春はフジ,夏はクズの花を食べるんでしょうね.園内ではクズもフジも各所に咲いています.



園内の林,2019年9月15日お昼,晴れ

ひさしぶりに公園に来れたのですが,この日はくもりの予報も朝から晴れて気温が上昇,残暑の一日となりました.林の道に何頭かウラギンシジミが飛んでいました.止まって翅を開いたところ,オレンジ色の斑のあるオス.羽化したてらしいきれいな個体です.

園内の林,2019年9月15日お昼,晴れ

上のと別個体.止まるときの前翅と後翅の広げ方で,翅の縁が一直線になります.



園内の林,2017年9月18日朝,晴れ

雨の上がった朝,林の中の路上に吸水に来ていたチョウの1頭.他にはムラサキツバメアオスジアゲハなど.暗い林内でぼうっと浮かび上がるチョウが綺麗でした.写真だとあまり暗くないですね.



園内の林縁,2015年11月29日午前,晴れ

風のない,ぽかぽか暖かい晩秋の日です.こんな日には,成虫越冬するチョウが飛び出して,日向を飛び交っています.ウラギンシジミはそんな1種です.写真は,花弁が落ちて痛んでいるサザンカの花に吸汁に来ているところ.

園内の林縁,2015年11月29日午前,晴れ

ウラギンシジミあは名前はシジミですが,ほかのシジミチョウ類とはちょっと離れたグループに属していて,シジミチョウにしてはサイズがかなり大きめで,翅の形も独特です.

園内の林縁,2015年11月29日午前,晴れ

翅の表の中央部が白いのはメス.オスはオレンジ色をしています.

園内の林縁,2015年11月29日午前,晴れ

園内ではウラギンシジミはよく見るのですが,写真を撮れたのはこの日が最初でした.



参考

  1. Curetis acuta Moore, 1877 in GBIF Secretariat (2021). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/species/1931706 on 2022-10-25.
  2. ウラギンシジミ. “大阪の蝶”. http://butterflyandsky.fan.coocan.jp/shubetsu/shijimi/uragin/uragin.html, (参照 2023-12-19).
  3. ウラギンシジミ. “多摩森林科学園と関東・中部地方のチョウ(森林総合研究所)”. https://www2.ffpri.go.jp/cherry/chou/shijimi/uragin/6_uraginshijimi.html, (参照 2023-12-24).
  4. . “”. , (参照 ).