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水産試験場跡地,2023年5月3日午後,晴れ

日向に翅を広げて止まっているジャコウアゲハのメス.このメスは,下草の間をぬうようにゆっくり飛びまわっていました.このあたりは食草のウマノスズクサが多いので,産卵場所を探して,産卵しつつ,たまに止まって休憩しているところだと思います.ジャコウアゲハのメスは淡褐色のきれいな色です.

水産試験場跡地,2023年5月3日午後,晴れ

下草のウマノスズクサに止まって産卵していたところ.ずっと見ていたら1箇所には卵を1つ産むとすぐ飛び出って別の食草を探し出すようです.ウマノスズクサがあまり多くないので,1箇所に卵を複数産むとエサがなくなるからでしょうか.

水産試験場跡地,2023年5月3日午後,晴れ

チョウが飛び去ったあとに,葉の裏を確認して卵を見つけました.ジャコウアゲハの卵は鮮やかなオレンジ色の球形で中心がちょっと尖っていて,経線状(ビーチボール状)のスジに沿って小さな突起が並んでいます.

水産試験場跡地,2023年5月3日午後,晴れ

同じメス.別のところに止まるところ.



基本情報

和名
ジャコウアゲハ
分類
節足動物門 昆虫綱 チョウ目 (チョウ類) アゲハチョウ上科 アゲハチョウ科 ジャコウアゲハ属 (Byasa)
英名
Chinese Windmill
学名
Byasa alcinous
状況
IUCN レッドリスト 2022-2[LC] Least Concern ver 3.1(絶滅のおそれなし), Pop. trend unknown (個体数動向 不明) (参考1)

写真とメモ

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園内の林,2018年9月17日朝,くもり

林内の道を飛んでいたジャコウアゲハのメス.ちょっと遠いですが道から見えるところに止まってくれました.日向で翅を広げて体を温めている様子.翅に破れなどがないので,まだ羽化後あまり経っていない成虫だと思います.



林内の道路,2014年5月5日夕方,くもり

バードサンクチュアリにほど近い林内の道路で動かないチョウを発見.全体が黒い翅,後翅の裏面の外周に沿って赤い斑点が並ぶのは,ジャコウアゲハの春型のオス.腹部にも特徴的な赤い模様があります.こうして拡大してみるとジャコウアゲハの模様は毒々しいほどですね.

死んでいますが,翅には傷が少なく,羽化後あまり飛んでいないフレッシュな個体に見えます.腹部の横に茶色い塊が見えるのは内臓が出ている?死因はなんでしょう.

林内の道路,2014年5月5日夕方,くもり

翅の表面です.



カワセミの里,2013年9月16日夕方,くもり

カワセミの里の周辺にいたジャコウアゲハのオス.ひらひらと数頭のオスが追いかけるように飛び回っていました.水元公園の他の場所では,この種類を見たことはありませんでした.この周辺のどこかに,食草のウマノスズクサが生えているところがあるんですね.

カワセミの里,2013年9月16日夕方,くもり

オスの翅の裏.オスの翅は黒いので,表側だけ見るとクロアゲハやオナガアゲハによく似ています.後翅の裏の外縁に大きな斑点が並ぶのがジャコウアゲハっぽいところ.春型のオスでは斑点が赤いのに対し,夏型なのでかなり白っぽいです.体の側面にも鮮やかな色の帯も目立ちますが,そちらはよく見えない角度.

カワセミの里,2013年9月15日夕方,くもり

こちらは,ジャコウアゲハのメス.この翅の色,優雅にひらひら飛んでいるのを見ると,自分はシャムネコを思い出します.カワセミの里の建物内からガラス越しの撮影.ぼけてます.

カワセミの里,2013年9月16日夕方,くもり



参考

  1. Fernando, E., Jangid, A.K., Kehimkar, I., Khanal, B., Lo, P., Moonen, J., Racheli, T. & Shrestha, B.R. 2020. Byasa alcinous (amended version of 2019 assessment). The IUCN Red List of Threatened Species 2020: e.T121971564A170542047. https://dx.doi.org/10.2305/IUCN.UK.2020-2.RLTS.T121971564A170542047.en. Accessed on 05 May 2023.
  2. ジャコウアゲハ. “大阪市とその周辺の蝶”. http://butterflyandsky.fan.coocan.jp/shubetsu/ageha/jako/jako.html, (参照 2023-05-05).
  3. . “”. , (参照 ).