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小合溜沿いの草地,2023年4月29日午前,晴れ

草地のハルジオンに来ていた小さなコガネムシです.春先に出てくるヒラタハナムグリでした.ヒラタハナムグリのメスは幼虫が育った朽木の中にずっといて,朽木から出て花に来るのはオスだけとのことで,この個体はオスのはず.前翅には白い鱗粉による斑紋がありますが,この白紋のパターンは以前みつけた個体とほぼ同じです.この斑紋の形は決まっているようです.

小合溜沿いの草地,2023年4月29日午前,晴れ



基本情報

和名
ヒラタハナムグリ
分類
節足動物門 昆虫綱 コウチュウ目 コガネムシ科 ヒラタハナムグリ亜科 ヒラタハナムグリ属 (Nipponovalgus)
英名
Flattened Flower Chafer
学名
Nipponovalgus angusticollis
状況

写真とメモ

園内の林,2022年4月24日午前,くもり

林内の立ち枯れの木を覆っていた菌類(オレンジ色のつぶつぶ,ベニアワツブタケ)を見ていたときに,樹皮に止まっていた極小のコガネムシです.体は平べったく,背面は黒で白い毛が並んで生えているように見える不明瞭な斑紋あり.自分は初めて見たのですが,調べたところ普通種で,ヒラタハナムグリという種類でした.日本と朝鮮に分布する種類.分類上はコガネムシ科の中で独立した亜科をつくっていて,他のハナムグリ類とは別のグループです.幼虫は朽木を食べ,春にオスが花に来ますが,メスは移動せず朽木内にいる種類のようです.ということは,この個体はこの立ち枯れで育った?成虫が出てきたところかもしれません.花で見つけたわけではないですが,朽木の外にいる個体なのでオスの可能性が高い?

園内の林,2022年4月24日午前,くもり

前から見たところ.



参考

  1. Nipponovalgus angusticollis (Waterhouse, 1875) in GBIF Secretariat (2021). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/ja/species/8839265 on 2022-06-03.
  2. ヒラタハナムグリ. “東京23区内の虫 2”. (参照 2022-06-04) http://tokyoinsects2.blog.fc2.com/blog-entry-1965.html, (参照 2023-05-04).
  3. ヒラタハナムグリ(扁花潜). “自然観察雑記帳”. (参照 2022-06-04) https://naturalism-2003.com/kansatsu/animal/insect/koucyu_coleoptera/k_koganemushi_/hiratahanamuguri.html, (参照 2023-05-04).
  4. 槇原 他:木造家屋より発生したヒラタハナムグリ. “木材保存”.35-1, 16-18, 2009. https://doi.org/10.5990/jwpa.35.16, (参照 2023-05-04).
  5. . “”. , (参照 ).