基本情報

和名
スジチャタテ
分類
節足動物門 昆虫綱 カジリムシ目 チャタテ亜目 チャタテ科 Psococerastis
英名
(in Jpn.) Suji-chatate; A Species of Barkflies
学名
Psococerastis tokyoensis
状況

写真とメモ

園内の林,2023年5月21日朝,くもり

林内の道端の朽木に見慣れない虫が集合しているところ.頭部が大きく大アゴがはっきりしていて,触角が長く,コオロギ類の幼虫かなと思ったのですが,後肢の長さは他の足とあまり変わりません.また,動きはなかなか素早いのですが,ぴょんぴょん跳ねず,サササッと速く足を動かす感じ.帰ってから調べて最終的にチャタテムシ類の幼虫にたどり着きました.

園内の林,2023年5月21日朝,くもり

拡大したところ.丸い頭部は褐色,腹部の黒と黄色の縞模様が目立ちます.黒い触角は長くピンと伸びています.

参考4によると,日本で記録されているチャタテムシ類は数十種,千葉県で十数種とのこと.今回の写真は,参考サイトなどの写真から,スジチャタテの幼虫がぴったりのようです.立派な大アゴを持った種類ですが,肉食というわけではなく,コケ,地衣,菌類を食べるとのこと.

園内の林,2023年5月21日朝,くもり

参考2などの写真では,幼虫にまじって成虫がいることもあるようですが,今回はすべて幼虫ばかりでした.もっと後の時期だったら成虫も見られたかもしれません.

チャタテムシ類にはヒトの住居に住みついて,書物,乾燥した食品などを食べる害虫がいるので名前は聞くことがありましたが,身近で見たことがなかったです.参考5によると,チャタテムシは鳴く虫で,ごく小さなサササササという音を出すようです.チャタテムシが障子に止まって鳴くと,障子紙に共鳴して茶筅(ちゃせん)でお茶を点てるような音がするとのこと.

園内の林,2023年5月21日朝,くもり

集まっていた幼虫の全体像.

チャタテムシは,かつてはチャタテムシ目という独立したグループとして分類されていましたが,現在はシラミ類,ハジラミ類といっしょにカジリムシ目となっています.シラミやハジラミとチャタテムシの遺伝的関係を調べたら,シラミ,ハジラミがチャタテムシの中のグループだと判明したためです.カジリムシといえば,「おしりかじり虫」を思い出しますが,チャタテムシはヒトを噛まないと思うので,「おしりかじり虫」というのは,シラミのことだったのですね(適当).

園内の林,2023年5月21日朝,くもり

カメラをちょっと近づけ過ぎたら,ササッと散ってしまいました.よく見ると凹みに隠れていました.



参考

  1. Psococerastis tokyoensis (Enderlein, 1906) in GBIF Secretariat (2022). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/species/4399693 on 2023-05-28.
  2. スジチャタテ. “虫navi”. https://mushinavi.com/navi-insect/data-tyatate_suji.htm, (参照 2023-05-28).
  3. カジリムシ目(チャタテムシ)の幼虫図鑑. “昆虫エクスプローラ”. https://www.insects.jp/konyoutyatate.htm, (参照 2023-05-28).
  4. かたつむりの自然観撮記_ちばの昆虫たち_9973_噛虫目. http://www5f.biglobe.ne.jp/~escargot/1_Data/1_Species/1_10/99/1_99_73.html, (参照 2023-05-28).
  5. チャタテムシ 微かな鳴き声. “知識のバラバラ”. https://takenaka-hanpen.hatenablog.com/entry/2018/12/11/231412, (参照 2023-05-28).
  6. . “”. , (参照 ).