ウメエダシャク Plum Cankerworm Moth
基本情報
- 和名
- ウメエダシャク
- 分類
- 節足動物門 昆虫綱 チョウ目 (ガ類) シャクガ上科 シャクガ科 エダシャク亜科 Cystidia 属 (参考1)
- 英名
- Plum Cankerworm Moth
- 学名
- Cystidia couaggaria couaggaria(日本産亜種)
- 状況
写真とメモ
最新の写真
カワセミの里のピラカンサの木のまわりに何十頭ものガが飛んでいました.この木を食べて育ったウメエダシャクのようで,羽化して間もないフレッシュな翅の個体が多く,止まって交尾しているペアもいます.葉にはサナギも発見.ウメエダシャクの翅の模様には個体差があるようですが,ここのは黒い斑紋がよく発達してつながり,翅全体が黒っぽく見えます.
交尾中のペア.上の個体が腹部が膨らんでいてメスのようです.
こちらのペアも上がメスでしょうか.交尾のオスとメスのつながり方って,一様ではないのですね.上のペアはオスメスが同じ向きに止まっていますが,下のペアは逆向きに止まっています.交尾器には向きがあると思うので,結合の方向は決まっていると思うのですが,どちらかのペアで腹部をねじっているのでしょうか.
ちょっと影になった葉上にはサナギ発見.成虫の体の模様と同じ黄色と黒の模様がきれいに浮き出しているのは羽化間近なのでしょう.
葉の表側で蛹化するのですね.目立つと鳥に食べられたりしそうですが.黒と黄色の警戒色で鳥には狙われない?
しばらく前に幼虫がたくさん付いていた,公園の植込みのピラカンサの木.この日,そろそろ成虫がいないかと行ってみたら,ウメエダシャクの成虫が20頭ほど飛び回っていました.翅の模様は水墨画のようなのですが,体は幼虫の時の派手さに印象が近い黄色と黒の警戒色.飛び方はパタパタと弱々しく羽ばたく感じで,ピラカンサから3mは離れない,と決めているかのようにまとわりついています.
幼虫
水元公園の近くの住宅地の公園で.ピラカンサの植込みにこの幼虫がたくさん付いていました.ウメエダシャクはバラ科のいろいろな植物の葉を食べるそうです.成虫の翅は,ちょっと薄い翅に白と黒のまだら模様のついた,ちょっとレトロの感じのガです(参考2).幼虫は黒と黄色の派手なシャクトリムシです.昼間は日影の葉や枝で休んでいましたが,暗くなってから来てみると…
盛んに若芽を食べていました.直射日光で過熱したり乾燥したりするのを避けるためか,鳥から身を守るためか,夜に食べるんですね.
今いるのはたぶんもう終齢幼虫で,葉や枝に糸を出して蛹になる場所をつくっているのもいました(この写真は違いますが).
参考
- List-MJ 日本産蛾類総目録. http://listmj.mothprog.com/.
- ウメエダシャク. “みんなでつくる日本産蛾類図鑑”. (参照 2022-08-12) http://www.jpmoth.org/Geometridae/Ennominae/Cystidia_couaggaria_couaggaria.html.
- . “”. (参照 ) .
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