基本情報

和名
オオゴミムシ
分類
節足動物門 昆虫綱 コウチュウ目 オサムシ科 オオゴミムシ属 (Lesticus)
英名
(in Jpn.) Oo-gomimushi; a Species of Carabid Ground Beetles
学名
Lesticus magnus
状況

写真とメモ

最新の写真

園内の街灯の下,2022年6月25日夜,くもり

街灯の下の道端で落ち葉のガサゴソ音が聞こえる場所があったのでライトで照らしたところ.道端になにかのエサ,ミミズの死骸とかがあると,それを食べる地表性の虫がダンゴのように集まっていることがよくあります.このときはこういう場所の定番のオオヒラタシデムシにまじってオオゴミムシをみつけました.オオヒラタシデムシもこういう場所でよく交尾をしていますが,このオオゴミムシも交尾しているようです.エサ場は貴重な出会いの場ということなのでしょう.

2頭重なったうち,上のオスと下のメスの体の大きさがかなり違うように見えます.メスの灰色の複眼の位置から考えると,メスの体長はオスの1.3倍以上といったところでしょうか.頭部の大きさから見ると,長さだけでなく体のすべてのパーツが大きいです.



園内の林,2020年8月1日夜,くもり

街灯回りのとき,林内の道路上でお食事中のオオゴミムシ.ライトもストロボも人の気配も気にせず,ミミズ(たぶんフトミミズ類)の死骸を食べ続けています.

この公園には地表性のオサムシを見たことがありません(いるのかもしれませんがきっと分布は限られているのでは).その代わりに森の地面にいる大型肉食昆虫は,このオオゴミムシとオオヒラタシデムシぐらいでしょうか.どちらも個体数が多くて目立ちます.

園内の林,2020年8月1日夜,くもり

足の腿節のつけねにダニがついているのが見えます.



園内の街灯の下,2018年6月9日夜,くもり

地面でじっと止まっている大型のゴミムシはオオゴミムシでした.前胸背のくぼみは後部左右に見えますが,中央前縁付近と後縁付近にはないこと,前胸背の後角が少し角ばっているところからオオゴミムシが該当します.

園内の街灯の下,2018年6月9日夜,くもり

同じ個体を横から撮ったところ.体の下面が見えていて,体に厚みがあるのがわかります.足もがっしりしています.こう見ると,ゴミムシも格好よいなあと感じます.この虫,光を当ててもじっとして動かないのですが,どういう状態なのでしょう.



園内の街灯の下,2018年5月26日夜,晴れ

街灯の下の道路でつぶれている大型のゴミムシの死体.サイズは2cmぐらいです.若干つぶれていますが,種類は区別できるかもと写真を撮ってきました.実は動いているのもいたのですが,動きが速くて写真を撮れなかったので苦肉の策です.

似たような形のゴミムシはいくつかのグループにいるのでその区別について.ゴモクムシ亜科の虫は頭が大きくて足が褐色なので除外,ナガゴミムシ亜科のオオゴミムシ,オオクロナガゴミムシ,オオナガゴミムシあたりが体が真っ黒で大型の種類.オオクロナガゴミムシは前胸背の後角が丸いので除外,オオナガゴミムシは関東では標高700~800m以上の保全状態の森に住む種類.他に,マルガタゴミムシ亜科のオオマルガタゴミムシとの区別は,参考2,3を参考に,前胸背の前部と後部のくぼんでざらついた場所の有無で,オオゴミムシが残りました.オオゴミムシは日本のほか,朝鮮半島から中国,台湾に分布する種類です.



参考

  1. オオゴミムシ. “関東を中心とした地表徘徊性昆虫”(東京大学大学院新領域創成科学研究科). http://hyoka.nenv.k.u-tokyo.ac.jp/ground_beetle_zukan/3_naga/11/.
  2. オオゴミムシ. “東京23区内の虫2”. http://tokyoinsects2.blog.fc2.com/blog-entry-673.html
  3. オオゴミムシとオオマルガタゴミムシ. “東京23区内の虫2”. http://blog-imgs-73.fc2.com/t/o/k/tokyoinsects2/2015061819280585b.jpg
  4. . “”. (参照 ) .