基本情報

和名
ムジナタケ
分類
菌界 担子菌門 (キノコ類) ハラタケ綱 ハラタケ目 ナヨタケ科 ムジナタケ属 (Lacrymaria)
英名
Weeping Widow Mushroom
学名
Lacrymaria lacrymabunda, syn. Psathyrella velutina
状況

写真とメモ

最新の写真

園内の林,2022年5月28日午前,晴れ

前回撮影した数年前とちょうど同じ場所に,同じキノコがまた生えていました.ムジナタケに見えます.カサはかなり開いていて中心付近の色味が濃褐色,周囲は薄くなっています.表面は鱗片状で周囲がぼさぼさに.

園内の林,2022年5月28日午前,晴れ

キノコは面白いですね.地面の下にはいつも各種キノコの菌糸がたくさんはびこっている中で,条件が合うと子実体(キノコ)ができるわけですね.年によってはそのキノコに合う気象条件の日がまったくない日もおそらくあるのでしょうが,菌糸は地下で生きていて,何年後かのいい条件を待つことができます.

園内の林,2022年5月28日午前,晴れ

柄の様子,ヒダの様子も含めて前回撮影時と同じ印象です.

園内の林,2022年5月28日午前,晴れ



園内の林, 2018年9月30日午前, くもり

茶色いカサがドーム状の形をした幼菌.種類を調べるとそっくりの写真が参考2に.ムジナタケという種類でした.ムジナタケは, 近縁のイタチタケ, ムササビタケなどとあわせて動物名のキノコとしてよく名前を見る種類です.この3種類のうちではもっとも黒っぽく, 毒々しい感じがしますが, いちおう食べられる種類とのことですが, 美味しくはないと書かれているところもありました.現ナヨタケ科, 旧ヒトヨタケ科ですが, ヒトヨタケ類と違って, キノコが黒く溶け出さないグループ.ただ, 学名や英語名にあるように, カサの周囲から涙のように液体(透明)が垂れるのが見られるそうです.

園内の林, 2018年9月30日午前, くもり

この幼菌の段階でカサの直径は3cmほどですね.密なヒダがかなり黒っぽく, その色は紫褐色から黒紫褐色という言葉で呼ばれます.白くて周辺が黒っぽいツバがあり, その下は茶色く繊維状にささくれています.

園内の林, 2018年9月30日午前, くもり

断面.ヒダは柄から上生に見えます.柄は中空で断面は白いですが, 内側の空洞に面した部分は茶色.


参考

  1. Lacrymaria lacrymabunda (21 March 2018, 20:05 UTC) In Wikipedia: The Free Encyclopedia. Retrieved from https://en.wikipedia.org/wiki/Lacrymaria_lacrymabunda
  2. ムジナタケ. 柴田 尚:野生のキノコの世界(公益社団法人農林水産・食品産業技術振興協会). https://www.jataff.or.jp/kinoko/509.htm.
  3. ■Psathyrella velutina (ムジナタケ) . “■Kinoko □oso的キノコ写真図鑑”. (参照 2022-08-01) http://toolate.s7.coreserver.jp/kinoko/fungi/psathyrella_velutina/index.htm.
  4. . “”. (参照 ) .