基本情報

和名
変形菌の変形体(未同定)
分類
原生動物界 変形菌門 変形菌綱
英名
Plasmodium of Slime Molds
学名
Myxogastrea
状況

写真とメモ

最新の写真

園内の林,2022年6月12日午後,くもり

午後のウッドチップ置き場で,黄色い変形体を発見.見た目はどろどろで形も不整,子実体になっている兆しがないので種類はわかりません.しばらく時間をおいたらどうなっているかと,帰りにまた寄ってみました.

園内の林,2022年6月12日午後,くもり

1時間20分をおいて同じアングルから撮影した写真を上下に並べてみました.全体として黄色い塊が大きくなりつつあるのがわかります.上の写真で矢印をつけたところが大きく移動しているところ.定規の目盛りから考えて,この間に少なくとも2cm以上動いています.時速 2 cm = 分速 0.3 mmですね.変形体が地上に出てくるのは子実体になるときなので,今夜これから子実体になるべく移動中のところと思います.翌朝ここに来てみればきっと子実体になっているはずですが,翌日は平日で来れません.残念.



園内の林,2022年6月5日朝,くもり

雨の翌日,林内のウッドチップ置き場で,鮮やかなレモン色の塊を発見.粘菌(変形菌)の変形体です.粘菌は,胞子のできる “子実体” は小さなキノコのようで種類ごとにバラエティに富んでいますが,それ以外の期間を過ごす “変形体” はアメーバ状で,色も黄色または白でよく似ていて素人には区別ができません.落ち葉の下などの湿った林床に隠れているのが普通で,写真のように地面に出てくるのはこれから子実体をつくるため.もしかしたらもう子実体になりかけていないかと拡大してみたのが下の写真です.

園内の林,2022年6月5日朝,くもり

黄色い球状のブドウの実のような1粒の直径が1mmよりも少し小さいぐらいです.同じ大きさのものが規則的に並んだ様子が,もしかしてこれはすでに子実体になったところなのかと思って調べてみたところ,ケホコリという種類の子実体がこんな感じに近いようです.ただ,中には下の写真のようにアメーバ状の部分がちょっと不規則に盛り上がったような箇所もあり,どちらも色は変形体のレモン色のままです.もっと時間が経てば子実体の特徴が出てくるかと期待して,同じ日の夕方この場所に戻ってみたのですが,なんとこの場所には何もありませんでした.子実体ではなく,移動途中の変形体だったようです.

園内の林,2022年6月5日朝,くもり



参考

  1. “変形体”. ウィキペディア日本語版. 2021-02-28. https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%89%E5%BD%A2%E4%BD%93, (参照 2022-08-13).
  2. 粘菌のはなし 第二回 変形体こそ、粘菌なのだ!. (2016-05-13) “ほぼ日刊イトイ新聞”. (参照 2022-08-13) https://www.1101.com/nenkin/2016-05-13.html.
  3. . “”. (参照 ) .