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小合溜沿いの草地,2025年5月18日午前,くもり

草地にいた独特な色調のキリギリス類の幼虫です.体は黒々とした黒褐色で,背面に頭部から腹端までつづく白っぽい帯,他に複眼の上,前脚付近に白帯があります.ヒメギスやコバネヒメギスの中齢幼虫のようです.判別するには腹部の下面を見る必要があるとのこと.



基本情報

和名
ヒメギス
分類
節足動物門 昆虫綱 バッタ目 キリギリス科 キリギリス亜科 ヒメギス族 ヒメギス属 (Eobiana)
英名
Black Katydid
学名
Eobiana engelhardti subtropica (Bey-Bienko, 1949)(日本産亜種)
状況
時期
123456789101112
成虫2
幼虫2

写真とメモ

園内の林,2022年7月10日夜,くもり

街灯のほど近くの道路で発見.特徴的な短く湾曲した産卵管をもつ,黒褐色の体のヒメギスのメスです.体の背側は他の部分よりも明るい褐色になっています.翅は腹端まで達しない短翅型です.以前見つけたメスは背中が緑色の短翅型でした.



水産試験場跡地,2022年5月15日午前,くもり

草地でみつけた黒いヒメギスの幼虫.成虫は背中の緑のタイプがいますが,幼虫の体はすべて黒のようです.

水産試験場跡地,2022年5月15日午前,くもり

翅の原基のできている老齢幼虫.ヒメギス成虫の見られる時期は6月以降からとのこと.



園内の林,2021年7月17日夜,晴れ

林縁の地面に,黒いキリギリス類をみつけました.体はつややかで,頭部と胸部の上面,前翅の一部だけが鮮やかな緑色で,それ以外はほぼ真っ黒に近い黒褐色です.腹部には上方に湾曲した産卵管が見えます.ヒメギスのメスでした.自分は初めて見たのですが,一般には普通種のようです.関東では梅雨明け頃に成虫になり,鳴き声のピークは7月,その後10月まで聞かれるとのこと.ヒメギスのオスの鳴き声を意識したことがないので,園内でどのぐらいたくさん生息しているのか自分にはわかりませんが,確認してみたいです.

ヒメギスは日本と朝鮮半島などに分布する種類で日本産と朝鮮半島産は別亜種になっているようです.それとは別に形態に多型があって,この個体のように,体の上面が緑色の個体と褐色の個体がいたり,(この個体のような)短翅型以外に長翅型もいたりするそうです.見た目の近い種類にイブキヒメギス,コバネヒメギスなど.

写真の前に写っているのはヒメカンショコガネっぽい.



参考

  1. ヒメギス. “昆虫エクスプローラ”. https://www.insects.jp/kon-kirigihimegisu.htm, (参照 2021-08-31).
  2. ヒメギス. “バッタラボ”. https://www.battalabo.com/tettigoniidae/eobiana-engelhardti-subtropica, (参照 2025-07-13).
  3. . “”. , (参照 ).