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園内の街灯,2025年4月27日夜,くもり

カクモンハマキ類,おそらくチャノコカクモンハマキのオス.よく似た近縁種のいるグループで区別点が難しいです.ウスコカクモンハマキという最も似た種類は北限は静岡とのことですが,いろいろな種類が分布を北に広げている現在どうなっているか.リンゴカクモンハマキという種類は翅の中央の斜め帯が直線的でないこと,前翅の先端付近の紋が帯状になることなどで区別できるようですが,下の個体はそうも見えなくもないのでちょっと微妙.

園内の街灯,2025年4月27日夜,くもり



基本情報

和名
チャノコカクモンハマキ
分類
節足動物門 昆虫綱 チョウ目 (ガ類) ハマキガ上科 ハマキガ科 ハマキガ亜科 カクモンハマキガ族 コカクモンハマキ属 (Adoxophyes)
英名
Smaller Tea Leafroller Moth
学名
Adoxophyes honmai Yasuda, 1998
状況
時期
123456789101112
成虫1112

写真とメモ

園内の街灯の下,2024年10月16日夜,晴れ

街灯に来ていたチャノコカクモンハマキのオス.下の写真もオスで,どちらも斑紋が濃く明瞭ですが,個体によって斑紋内の色味がかなり異なるようです.上の個体は中央の紋が最も濃く,それ以外の斑紋は輪郭ははっきりしていますが,色は薄いのに対し,下の個体はすべての斑紋が同じ色合いで安定しています.面白いです.

園内の街灯の下,2024年10月16日夜,晴れ

園内の街灯の下,2024年10月16日夜,晴れ

こちらは斑紋が非常に薄くて痕跡的なのでメスに見えます.



小合溜沿いの草地,2024年10月6日朝,くもり

草地で何個体もチャノコカクモンハマキを見つけました.上と下の写真はどちらもオスです.この種類は年に4,5階発生するとのことなので,10月上旬は今年最後の発生時期かもしれません.

小合溜沿いの草地,2024年10月6日朝,くもり



園内の疎林,2024年7月28日朝,晴れ

下草の中にほうにいたハマキガ.チャノコカクモンハマキのオスのようです.チャノコカクモンハマキはオスは茶褐色の斑紋が太くはっきりしていますが,メスは斑紋が少なく薄いとのことで,以前見つけたのはメスだったようです(参考2).



園内の街灯,2024年5月3日夜,晴れ

街灯に来ていた茶褐色系のハマキガ.チャノコカクモンハマキは日本のお茶の最大の害虫とのこと(参考4).チャツバキ他様々な植物を食べるようです(参考3).分布は関東以西で,台湾や朝鮮にも分布するようです(参考1).東海以西にはよく似た近縁種のウスコカクモンハマキも分布.



参考

  1. Adoxophyes honmai Yasuda, 1998 in GBIF Secretariat (2023). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/species/10115750 on 2024-05-19.
  2. チャノコカクモンハマキ. “みんなで作る日本産蛾類図鑑”. http://www.jpmoth.org/Tortricidae/Tortricinae/Adoxophyes_honmai.html, (参照 2024-05-19).
  3. チャノコカクモンハマキ. “虫navi”. https://mushinavi.com/navi-insect/data-ga_hamaki_tyanokokakumon.htm, (参照 2024-05-19).
  4. チャノコカクモンハマキ. “害虫Wiki”(エフエムシー・ケミカルズ株式会社). https://www.fmc-japan.com/wiki/tea/butterfly/yasuda, (参照 2024-05-19).
  5. . “”. , (参照 ).