コバネイナゴ Rice Grasshopper
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復元池の水際の名札のプレートで見つけたおんぶしているバッタ.オスとメスの体の大きさ,それぞれの翅の長さを確認できます.翅の末端は後肢の腿節の末端とほぼ同じ長さでコバネイナゴです.オスの翅は少し長めですが,ハネナガイナゴの長さには届かなさそう.
ヒメガマの穂にとまったコバネイナゴ.逆光で毛が光ってきれい.体の小さなオスです.翅の先端が腹端を微妙に超えているのは長翅型のコバネイナゴなのでしょうか.
秋に小合溜のヨシ原や草地にたくさんいるコバネイナゴ.もう11月ですがまだ草地を歩くとピョンピョンと飛び出します.写真は腹部の形からメス.
イナゴといえば,イナゴの佃煮ですが,食べたことない自分にとっては参考1の佃煮と天ぷらが美味しそうに思えました.水元公園では農薬を使っていないでしょうから,イナゴも安全で美味しいと思いますが,動植物採取禁止の原則からすると食べるために大量に獲るのは一応まずいですよね.柴又にあるという佃煮屋さんに行ってみましょうか.
ハネナガイナゴとコバネイナゴの区別は,翅端の位置が後肢腿節の先端を越えるかどうか,というのがわかりやすいです.この個体は 翅端<腹端≒腿節の先端 なのでコバネイナゴの翅の長さです.一方,翅の長いタイプのコバネイナゴというのもいるそうなので,翅の長い個体の場合はこの区別の基準が使えないんですね.その場合,メスでは腹部下面のトゲの有無を参考にし,オスでは交尾器の形を見るのがよいそうです.参考2のサイトは,ウェブアーカイブですが,コバネイナゴの近縁種の分類についての専門家の方の詳しい解説です.元のサイトはもう存在しないみたいなのでウェブアーカイブのおかげです.翅が短いタイプのコバネイナゴにも近似種がいろいろあるようですが,東京地方にはそういう話はないようです.
参考
- 珍獣様の博物誌「イナゴ」. “珍獣の館”. http://www.chinjuh.mydns.jp/hakubutu/kuirejo/inago_b.htm.
- 市川顕彦:イナゴの話.(ウェブアーカイブ)“NUE No.10_12 創立20周年記念号(環境科学株式会社)”. http://archive.is/F52tR.
- 福原楢男:水田に見られる直翅目害虫の見分け方(1). 植物貿易 36(11),524-528,1982. http://www.jppn.ne.jp/jpp/s_mokuji/19821108.pdf.
- . “”. (参照 ) .
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