ヒナノハイゴケ China Venturiella Moss
基本情報
- 和名
- ヒナノハイゴケ
- 分類
- (シダ・コケ) マゴケ植物門 マゴケ綱 ギボウシゴケ目 ヒナノハイゴケ科 ヒナノハイゴケ属 (Venturiella)
- 英名
- China Venturiella Moss
- 学名
- Venturiella sinensis
- 状況
写真とメモ
最新の写真
木の幹の樹皮に見つけたヒナノハイゴケで,蒴(胞子嚢)の先端が少しオレンジ色に色づいているところを撮影してみました.
蒴の先端が薄くオレンジ色になっているのはわかるのですが,まだ時期が少し早いようでオレンジ色部分の輪郭がはっきりしません.もう少し時期が進み,蒴の表面を覆っている「蒴帽」がとれると,オレンジ色が濃く見え,その周囲の輪郭もはっきりするということのようです.1枚目の拡大の低い写真のほうで,上端のあたりの1コだけオレンジ色が鮮やかなのがありますが,現場ではこれに気づかず,この蒴は残念ながら拡大できていません.
水元公園ではありませんが,その近所の住宅地の区画にある公園で.ケヤキの大木の幹に生えていたコケです.
コケの写真なんか撮ってあどで同定できるのか???と思いながらの撮影です.拡大するときれいなコケで,周囲に伸びる茎のようなところは1㎝ほどの短い縄をなったようにたくさん伸びていて,中央部には灯篭のように丸いのがついています.自分のコケの知識は乏しくて,ゼニゴケのような形でないものはみなスギゴケと呼ぶ程度なので,この写真のも「スギゴケっぽい…」で終わりですが,ネット上のコケ図鑑を調べるとぴったりの種類ヒナノハイゴケが見つかりました(参考1,2).ただし,コケ類の確実な同定には顕微鏡による観察が必要なようので暫定です.この種類はどうやら普通種のようです.大昔に自分の習ったころの理科ではコケ植物門という分類があったと思ったのですが,現在では,コケ類は3つの門(マゴケ植物門,ゼニゴケ植物門,ツノゴケ植物門)に分かれているそうです.マゴケ植物がスギゴケっぽいふつうのコケ類を含むようです.
中央部にたくさんあった丸い部分は胞子の入った胞子嚢で,蒴(サク)と呼ばれるそうです.その周りを雌包葉というのが包んでいて,細い毛が生えているように見えるのは,雌包葉の先端部.もっと時期が遅くなると,蒴の一部がオレンジ色になるそうで,そのため別名クチベニゴケとのこと.この蒴はみな緑色ですね.
縄をなったように見える茎の部分.ごく短い枝を出して小さい葉がびっしりとついているということのようです.ハイゴケというのは茎が這っているから付いた名前なのでしょうかね.
遠目に見たところ.
参考
- ヒナノハイゴケ. “三河の植物観察”. http://mikawanoyasou.org/koke/hinanohaigoke.htm, (参照 2023-01-07).
- 【苔図鑑】ヒナノハイゴケ. “ねここけ”. https://necocoke.jp/kokezukan_hinanohaigoke, (参照 2023-01-07).
- . “”. , (参照 ).
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