基本情報

和名
セイバンモロコシ
分類
被子植物類 単子葉類 ツユクサ類 イネ目 イネ科 モロコシ属 (Sorghum)
英名
Johnson Grass, Aleppo Grass
学名
Sorghum halepense
状況
外来生物法生態系被害防止外来種(最終 修正版,2015年) (国外由来の外来種 > 総合対策外来種 > その他の総合対策外来種,分布拡大期~まん延期 河川敷、草原 Ⅳ) (参考1)
IUCN/ISSG 世界の侵略的外来種侵略的外来種(北南米,東南アジア,オーストラリアなど),原産(ヨーロッパ地中海沿岸,シリア) (参考2)

写真とメモ

最新の写真

小合溜沿いの草地,2022年11月20日午前,小雨

草地に生えるセイバンモロコシに赤い穂ができていて,よく見るとそこに雄しべと雌しべが出ているのに気づきました.こんな遅い時期にも花が咲くようです.

小合溜沿いの草地,2022年11月20日午前,小雨

拡大.以前セイバンモロコシの花を見たときは雄しべは黄色,試験管洗いのブラシのような形の雌しべは濃赤紫色でしたが,今回のは雄しべは黄色ですが,雌しべは白いです.花が咲いたばかりということだと思います.

小合溜沿いの草地,2022年11月20日午前,小雨

セイバンモロコシの株の全景.水辺の草地の一角を占めていました.

小合溜沿いの草地,2022年11月20日午前,小雨



水産試験場跡地,2019年9月22日お昼,晴れ

セイバンモロコシの花の時期.小穂の苞や試験管ブラシのような雌しべが赤紫色.雄しべは赤みがかった黄色.小穂には2種類あり,花序に直接ついているのは両性花,短い柄があるのが雄性花とのこと.

外来種のセイバンモロコシは地中海地方の原産で(参考2),世界的には広い地域で,特に耕作地の雑草として問題になっているようです(参考3).参考6によると,若葉に青酸が含まれていて飼料には利用できないとのこと.日本では要注意外来種には指定されていませんでしたが,それを引き継いだ生態系被害防止外来種になって収録されました(参考1).
水産試験場跡地,2019年9月22日お昼,晴れ

セイバンモロコシを遠くから見ると,生え方や葉の感じなどがススキオギにそっくり.

水産試験場跡地,2019年9月22日お昼,晴れ

ただ,花序の形を見ると違いは一目瞭然です.

水産試験場跡地,2019年9月22日お昼,晴れ

葉はススキの葉にそっくり.



水産試験場跡地,2013年11月11日お昼,晴れ

道端に生えていたイネ科の草は,高さが1m以上,葉はススキに似た感じで,赤い穂が特徴的でした.

水産試験場跡地,2013年11月11日お昼,晴れ

花穂が出る前,葉だけの時期にはススキによく似ているそうです.参考3には区別点があります.花穂が出た後は,花穂が枝分かれしてよく広がっているのでススキとの違いは明らかです.

水産試験場跡地,2013年11月11日お昼,晴れ

花穂の拡大.赤みがかった実が重そうです.ノギ(イネ科の花(実)から伸びる長いトゲまたは毛のような突起)が目立ちます.



参考

  1. 生態系被害防止外来種リスト.“日本の外来種対策”(環境省 自然環境局). https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/iaslist.html.
  2. Global Invasive Species Database (2017) Species profile: Sorghum halepense. Downloaded from http://www.iucngisd.org/gisd/species.php?sc=213 on 01-12-2017.
  3. “セイバンモロコシ”. ウィキペディア日本語版. 2022-04-23. https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%82%A4%E3%83%90%E3%83%B3%E3%83%A2%E3%83%AD%E3%82%B3%E3%82%B7, (参照 2023-01-21).
  4. ススキとセイバンモロコシの識別. “公園の草木”. https://kouenn001.hatenablog.com/entry/5146342, (参照 2023-01-22).
  5. セイバンモロコシ. “松江の花図鑑”. https://matsue-hana.com/hana/seibanmorokosi.html, (参照 2023-01-22).
  6. セイバンモロコシ. “三河の植物観察”. http://mikawanoyasou.org/data/seibanmorokosi.htm, (参照 2023-01-22).
  7. . “”. , (参照 ).