基本情報

和名
ベニバナトキワマンサク(トキワマンサクの変種)
分類
被子植物類 真正双子葉類 コア真正双子葉類 ユキノシタ目 マンサク科 マンサク亜科 トキワマンサク属 (Loropetalum)
英名
Chinese Fringe Flower (トキワマンサク種の英語名)
学名
Loropetalum chinense var. rubrum Yieh
状況
時期
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写真とメモ

噴水広場,2025年3月30日午前,くもり

噴水広場の近くに何株か植えられている低木.濃いピンクの花が非常に密にびっしりと咲いていて,淡いピンク色のサクラの季節にこの木のまわりだけ燃えるような色合いでした.花びらは4枚で非常に細長い形をしています.数個の花がまとまってついているので,大きな花のように見えます.

トキワマンサクは中国原産で,原種は白い花ですが,濃いピンク色の花の変種がベニバナトキワマンサクと呼ばれているようです.園内では白花のトキワマンサクは見つけていません.

噴水広場,2025年3月30日午前,くもり

ピンクのつぼみもたくさん見つかります.丸いつぼみの中に,長い花びらがどう収まっているのか観察したいところ.

参考2などの資料を見ると,日本でも3箇所の狭い地域に自生しているとされ,環境省のレッドリストでは第4次レッドリストの2020年版までは「絶滅危惧ⅠB類(EN)」に登録されていたのですが,2025年3月に発表された第5次レッドリストでは絶滅危惧種の指定から除外されました.その理由は,3箇所の遺伝子がそっくりで,集団内でも均一な遺伝子であることがわかったため,同じ由来の木が植栽された可能性が高いと判断されたそうです.つまり日本のは自生ではなく外来種という扱い.

噴水広場,2025年3月30日午前,くもり

和名のトキワマンサクのトキワ(常葉)とは,常緑樹で冬でも葉が落ちないという意味ですね.マンサクは春先に細い花びらの黄色い花をつける高木ですが,同じマンサク科です.

噴水広場,2025年3月30日午前,くもり

花やガク,枝もみな赤いので,木全体が赤く見えます.



参考

  1. Loropetalum chinense var. rubrum Yieh in GBIF Secretariat (2023). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/species/6550524 on 2025-04-26.
  2. ベニバナトキワマンサク. “三河の植物観察”. https://mikawanoyasou.org/data/benibanatokiwamansaku.htm, (参照 2025-04-26).
  3. レッドデータブック・レッドリスト. “生物情報 収集・提供システム いきものログ” (環境省生物多様性センター). https://ikilog.biodic.go.jp/Rdb/booklist.
  4. 環境省.第5次レッドデータブック:絶滅のおそれのある日本の野生生物.維管束植物. https://www.env.go.jp/press/press_04578.html, (参照 2025-04-26).
  5. . “”. , (参照 ).