コガタルリハムシ Japanese Duck Leaf Beetle
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草地のギシギシにたくさん群がっていたコガタルリハムシを撮ってみました.ギシギシの若葉は穴だらけ.上の写真は食べているところ.成虫で越冬した個体が出てきて,交尾,産卵する時期です.
頭部や前胸背などが見える角度からの写真を何枚か追加.点刻が明るいブルーに反射してきれい.
頭部の形や前胸背の前角,後角が尖っているところ.
腹部の大きく膨れたメス.これから産卵して,幼虫が育って5月には新成虫に.
基本情報
- 和名
- コガタルリハムシ
- 分類
- 節足動物門 昆虫綱 コウチュウ目 カブトムシ亜目 ハムシ科 コガタルリハムシ属 (Gastrophysa)
- 英名
- Japanese Duck Leaf Beetle
- 学名
- Gastrophysa atrocyanea Motschulsky, 1860
- 状況
- —
- 時期
月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 成虫 1 1 2 幼虫 1
写真とメモ
成虫
春にたくさん見られる普通種,コガタルリハムシ.オレンジ色の目立つ,ギシギシの花の終わったところに見つけました.
この朝は日差しが強くて,写真のコントラストがみな高くなってしまいます.
ギシギシの葉上にいたコガタルリハムシのメス.メスは腹部が大きく膨らんでいます.
ギシギシの葉をひたすら食べていました.
ギシギシの葉に付いていたハムシを撮影しました.種類を調べたら,コガタルリハムシ.コガタルリハムシという種類は,普通種ですが春しか見られないハムシでした.春に土の中から成虫が出てきて,卵を生み,幼虫が草を食べて成虫になって6,7月に土に潜って,次の春まで休眠に入るそうです(参考2-3).幼虫はギシギシ,スイバなどを食べるということで,水元公園ではベニシジミのライバルですね.
結構注目を集めることがある虫のようです(参考4).ひとつは,ギシギシに似た外来種のエゾノギシギシという草,これは要注意外来種に指定されているのですが,これをコガタルリハムシの幼虫がよく食べるということで,対策に使えないか,ということで,もうひとつは,休眠の時期が長いのでどういうメカニズムなのかという研究対象になっていることです.つまり,まとめると,今のままではコガタルリハムシは春しかエゾノギシギシを食べてくれないので使えない!どうしたら年中食べてくれるようになるのか?ということなんでしょうね.
幼虫
ギシギシの葉にたくさんついていた小さな黒い幼虫.短い足が横にたくさん出ているハムシの幼虫です.6月頃のギシギシにはコガタルリハムシが見られますので,コガタルリハムシですね.ハンノキの葉にハンノキハムシの幼虫が群れているのを見つけたことがありますが,同じ黒い幼虫ではありますが,形(長さ)が違うのがわかります.
こちらは葉の裏をめくると食べ始めた幼虫がびっしり.
こちらの葉はもうほとんど穴だらけですね.
参考
- Gastrophysa atrocyanea Motschulsky in GBIF Secretariat (2023). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/species/5876320 on 2025-04-29.
- コガタルリハムシ。タデ科のギシギシやスイバを食べるハムシ科の昆虫です。 “趣味の自然観察、デジカメ持ってお散歩”. http://shizensanpo.seesaa.net/article/458542726.html, (参照 2025-04-29).
- コガタルリハムシ. “かたつむりの自然観撮記_ちばの昆虫たち”. https://www5f.biglobe.ne.jp/~escargot/1_Data/1_Species/1_10/30_Coreoptera/315_Chrysomelidae/3150/1_31500_03.html, (参照 2025-04-29).
- コガタルリハムシのページ. “応用昆虫学研究室(岩手大学農学部)”. http://news7a1.atm.iwate-u.ac.jp/~insect/hamushi/, (参照 2025-04-29).
- . “”. , (参照 ).
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