アケビ Chocolate Vine
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アケビに花がたくさん咲いていました.アケビの花は,雄花が多くて雌花は少ないものと思い込んでいたのですが,この日は雌花が目立ちました.花びら,花柱,柱頭が赤紫色がかった色調がちょっとおどろおどろしい.
雄花と雌花は1つの花茎から分かれています.
花茎は2つに分かれてそのうちの1つに雌花が,もう1つは更に分かれて雄花がたくさんついています.こういう花茎と,雌花がついていない雄花だけの花茎と2種類あるのですね.
実がなっているのをまだ園内で見たことがありません.
基本情報
- 和名
- アケビ
- 分類
- 被子植物類 真正双子葉類 キンポウゲ目 アケビ科 アケビ亜科 アケビ属 (Akebia)
- 英名
- Chocolate Vine
- 学名
- Akebia quinata (Houtt.) Decne.
- 状況
- IUCN/ISSG 世界の侵略的外来種:侵略的外来種(米国,英国),原産(日本,中国,朝鮮) (参考1)
- 時期
月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 花 3 2
写真とメモ
アケビの雌花を見たくて,そろそろ花が咲いたかと来てみましたが,ちょうど雌花が開き始めた時期でした.写真はその拡大です.アケビの雌花は,花の大きさが雄花よりも倍以上大きいのですが,花を包むガク片が開くと,中に見えるめしべが強烈なビジュアルです.写真の花のめしべでは,紫がかった灰色の花柱が8本,その柱頭はツヤのある赤紫色です.
雄花もきれいに開いています.おしべの葯も薄紫色です.そういえばアケビの実も紫系ですね.
こちらは雄花は半分ほど開いていて,雌花はまだ開いていません.たくさんの雄花の中に,たまに雌花が交じっている様子.
雌花が集まっているところもあるようです.
アケビの花を見に来ました.花序はできていますが,まだ花は開いていないようでした.花が咲いた頃の時期にまた来てみます.雌花を近くから見るのが目的です.
葉もまだ開ききっていません.アケビのつるの先端の新芽の部分は「木の芽」と呼ばれて山菜として食べることができるようですが,写真ではつるの途中なのでそういう場所は写っていないようです.
以前アケビの花を見つけたのと別の場所,グリーンプラザの裏手の林です.花がたくさんついていましたので,前回探しきれなかった雌花を探してみました.ツル状に広がった先を双眼鏡で探しても意外と雌花が少なく,2個だけ.そのうちの1個が上の写真です.たくさんついている雄花と色の感じは似ていますが,ちょっと紫が濃い目.花の大きさが,花被(花びら)も柱頭も雄花の花被や葯よりもかなり大きく堂々とした外見です.
上の写真は,右半分はまだ花被(花びら)が開く前のつぼみです.花被全体が白い球状になっていてかわいいです.
5枚ずつついているアケビの葉の表と裏.
アケビは春先の花は見つかりやすいのですが,秋には緑が深くなるので,まだ実をみつけられていません.
アケビの花を見つけました.雄花と雌花があるそうですが,写真を撮ったのは紫色のおしべがある雄花.秋には実ができると思いますのでまた見に来てみます.
植えられているのか自生なのかわかりませんが,林縁の一帯にアケビのつるがはびこっていて,ちょうどクズのような広がり方です.真夏にはもっと大変な広がり方をしそうな印象.米国,英国ではアケビが侵略的外来種になっているそうですが,クズも世界中ではびこってますね.ちなみに米国にアケビが侵入した理由は19世紀に鑑賞用として移入されたことだそうです(参考1).
花は独特の可愛らしい形です.半球状の白い花被が3枚開ききっていています.雄しべは紫色の葯が2つずつ並んでくっついていていて6本あります.
アケビはツル性の落葉低木で大きな卵型の葉が5枚ついています.
参考
- Global Invasive Species Database (2017) Species profile: Akebia quinata. Downloaded from http://www.iucngisd.org/gisd/speciesname/Akebia+quinata on 13-08-2017.
- アケビ. “松江の花図鑑”. https://matsue-hana.com/hana/akebi.html (参照 2023-03-26).
- . “”. , (参照 ).
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