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園内の林縁,2025年4月20日夜,くもり

街灯の近くの道端で,エノキの幼木にチビタマムシがたくさん来ていました.翅の斑紋はナミガタチビタマムシまたはヤノナミガタチビタマムシで,エノキに付いていることからナミガタチビタマムシが候補です.

園内の林縁,2025年4月20日夜,くもり

この2種類の外見での区別は,頭楯板の縦横比の違いで可能とのことですが(参考3),前からの撮影はできていません.翅の色味がナミガタチビタマムシのほうが赤っぽい,ヤノナミガタチビタマムシは緑っぽいというのは,撮影時の色の自動調整次第なので安定しません.

園内の林縁,2025年4月20日夜,くもり

夜のチビタマムシはストロボの反射で鱗粉や斑紋が光ってわかりにくいです.



基本情報

和名
ナミガタチビタマムシ
分類
節足動物門 昆虫綱 コウチュウ目 タマムシ科 チビタマムシ属 (Trachys)
英名
(in Jpn.) Namigata-chibitamamushi; a Species of Leaf-mining Jewel Beetles
学名
Trachys griseofasciatus Saunders, 1873
状況
時期
123456789101112
成虫21

写真とメモ

小合溜沿いの草地,2024年4月14日朝,晴れ

草地のイタドリの背丈がすでに1mほどまで伸びていました.虫が来ていないか見て回ると,葉上にチビタマムシがバラバラと止まっていました.イタドリを食べるチビタマムシかと写真を撮ってきましたが,斑紋の様子は,ナミガタチビタマムシ(またはヤノナミガタチビタマムシ)でした.この種類はイタドリは食べないと思うので,上から落ちてきたことと想像.イタドリの真上にはムクノキの大木があり,ケヤキはありませんでした.ヤノナミガタチビタマムシはケヤキしか食べないのに対し,ナミガタチビタマムシはケヤキ,エノキ,ムクノキを食べますので,ナミガタチビタマムシ(仮)としておきます.

小合溜沿いの草地,2024年4月14日朝,晴れ

形態の区別には,頭楯板の形を見る必要がありますので未検討です.体色がヤノナミガタチビタマムシは緑色味が強く,ナミガタチビタマムシは赤みが強い傾向があるとのことです.この傾向ははっきり区別できるほどではないようですが,今回撮影した3頭はみなオレンジ色の毛が目立っています.これに比べると,ヤノナミガタチビタマムシは角度によっては緑色にも見える黒っぽい色といえるかもしれません.

小合溜沿いの草地,2024年4月14日朝,晴れ

3頭とも,体の一部が黒っぽく見えるのは,朝つゆが染み込んで濡れている状態です.背中に水滴が乗っている個体もたくさんいました.


その他の観察記録(写真未掲載)

  • 2025年5月3日朝,晴れ,小合溜の沿いの草地


参考

  1. Trachys griseofasciatus Saunders, 1873 in GBIF Secretariat (2023). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/species/9339225 on 2024-04-21.
  2. ヤノナミガタチビタマムシとナミガタチビタマムシ. “心のままに”. http://in-nature.ruriboshi.net/wpblog/2015/06/01/%E3%83%A4%E3%83%8E%E3%83%8A%E3%83%9F%E3%82%AC%E3%82%BF%E3%83%81%E3%83%93%E3%82%BF%E3%83%9E%E3%83%A0%E3%82%B7%E3%81%A8%E3%83%8A%E3%83%9F%E3%82%AC%E3%82%BF%E3%83%81%E3%83%93%E3%82%BF%E3%83%9E%E3%83%A0/, (参照 2024-04-21).
  3. ナミガタ&ヤノナミガタチビタマムシの同定. “ムシトリアミとボク”. http://koh16.blog11.fc2.com/blog-entry-1540.html, (参照 2025-05-04).
  4. . “”. , (参照 ).