ムラサキサギゴケ Miquel's Mazus
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池のそばの草地で薄紫色の小さな花の群落.サギゴケとトキワハゼの区別がつかず,写真を撮ってきて判断.サギゴケは春だけの花.
トキワハゼとの区別点は参考URLにいろいろありますが,なかなか決め手がなく,書かれていませんが自分で感じたのは,下唇の長さ(奥行方向)とオレンジ色の斑紋が何対並んでいるか,これがわかりやすいかも.サギゴケはオレンジ色の斑紋が規則的に4対も5対も並んでいますが,トキワハゼは大きい斑紋が1対とその奥に小さいのが点在します.上唇の中央にある切れ込みはあまり深くないように見えます.
きれいな赤紫色の花.
基本情報
- 和名
- ムラサキサギゴケ
- 分類
- 被子植物類 真正双子葉類 キク類 シソ群 シソ目 サギゴケ科 サギゴケ属 (Mazus)
- 英名
- Miquel's Mazus
- 学名
- Mazus miquelii Makino
- 状況
- —
- 時期
月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 花 1 1
写真とメモ
圃場の空き地ではいろいろな春の花が咲いていました.これはムラサキサギゴケ.小さいですが形が面白くて特徴のあるきれいな花です.近縁種のトキワハゼとの見分け方のページは参考2,3.上側の花びら(上唇)が2つに大きく割れていること,下唇が紫が濃いこと,花が大きいことなどが花の違いとのこと.
Wikipediaによると,シソ目ハエドクソウ科に属するとのことですが,ネット上のほかのサイトでは,ゴマノハグサ目ゴマノハグサ科になっています.DNA分析により,これまでゴマノハグサ科に含められていた種類が,シソ目に近いいくつかの別々のグループの寄せ集めだったことがわかり,最近のAPG分類では,旧ゴマノハグサ科を解散させて別々の分類にばらした上で,シソ目に移動することになったそうです(参考4).これにより,新しい縮小されたゴマノハグサ科はシソ目ゴマノハグサ科になり,旧ゴマノハグサ目はなくなったみたいです.
この場所ではぽつぽつと咲いていましたが,参考5に一面のムラサキサギゴケ畑の写真がありました.調布の野川公園とのこと.
参考
- Mazus miquelii Makino in GBIF Secretariat (2023). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/species/3171302 on 2025-05-06.
- この花なんだ【トキワハゼ/ムラサキサギゴケ/カキドオシ】(すわ). “++ Updating details & Diary ++”. http://suwasaki.blog62.fc2.com/blog-entry-859.html, (参照 2025-05-06).
- ムラサキサギゴケとトキワソウの違い. “京都九条山自然観察日記”. https://net1010.net/2009/05/id_1714/, (参照 2025-05-06).
- “ゴマノハグサ目”. ウィキペディア日本語版. 2023-11-02. https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%83%9E%E3%83%8E%E3%83%8F%E3%82%B0%E3%82%B5%E7%9B%AE, (参照 2025-05-06).
- 野草譜 サギゴケ. “跡見群芳譜”. http://atomigunpofu.jp/ch5-wild%20flowers/saghigoke.htm, (参照 2025-05-06).
- . “”. , (参照 ).
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