最新の写真

園内の林,2023年7月30日お昼,晴れ

林内で,上の方からタマムシがゆっくり飛んできて,自分の手の届きそうなところで虹色に光るきれいな翅の色を見られたのに,残念ながら撮影はできず.あまりにも残念なので,林内の道端のオオブタクサと,それに絡まったカナムグラの葉の上に何頭もいたチビタマムシを撮ってきました.写真はオオブタクサの葉上.写真を拡大すると,翅の模様は,以前見つけたヤノナミガタチビタマムシ(仮)とそっくりです.ヤノナミガタチビタマムシと外見では区別できないナミガタチビタマムシも含めて,これらの種類の食草にはオオブタクサもカナムグラも含まれていないようです.同定が間違っている可能性もありますが,この場所の上空にはケヤキやエノキの木があったので,そこから落ちてくる個体が多かったのかもしれません.

園内の林,2023年7月30日お昼,晴れ

別個体.ヤノナミガタチビタマムシは体が緑っぽくて食樹はケヤキ,ナミガタチビタマムシは体が赤褐色ぽくて食樹はケヤキの他にエノキムクノキなど.

園内の林,2023年7月30日お昼,晴れ

こちらはカナムグラの葉上の別個体.

園内の林,2023年7月30日お昼,晴れ

ヤノナミガタチビタマムシとナミガタチビタマムシとの確実な区別には,頭楯板の形(縦横比)を見るとのことなので,前からの撮ってみたのですが,この角度では頭楯板が下に隠れてしまい全く見えません.



基本情報

和名
ヤノナミガタチビタマムシ
分類
節足動物門 昆虫綱 コウチュウ目 タマムシ科 Trachys
英名
(in Jpn.) Yano-namigata-chibitamamushi; a Species of Jewel Beetles
学名
Trachys yanoi
状況

写真とメモ

グリーンプラザ周辺,2022年5月28日午前,晴れ

植生保存林の周囲のケヤキの木のひこばえの葉にチビタマムシがついているのをみつけました.体長は3,4mmぐらい,緑がかった銅色の体色で,この色は唐金色(からかねいろ)と呼ぶそうです.背面には白っぽい毛がうねうねと曲がった帯状の模様を作っています.ケヤキの害虫として知られるヤノナミガタチビタマムシという種類でした.成虫,幼虫ともケヤキの葉を食べて,ケヤキを季節外れに枯らしてしまうことがあるようです(参考2,3).日本の本州以南や朝鮮などに分布.外見がそっくりの種類にナミガタチビタマムシというのもいて,こちらはムクノキエノキにつくそうです.園内ではそちらの種類もいるかもしれません.区別点は頭部の頭楯の横幅とのことですが(参考1),それはこのカメラでは無理そうです.体色はナミガタチビタマムシはもっと赤っぽい赤銅色とのこと.

グリーンプラザ周辺,2022年5月28日午前,晴れ

ヤノナミガタチビタマムシのたくさんいたケヤキの下生え.

グリーンプラザ周辺,2022年5月28日午前,晴れ

葉上にはオスに後ろから乗りかかられながら,メスが葉を食べているのもいました.下の写真が横から撮ったところ.交尾はしていなかったようです.

グリーンプラザ周辺,2022年5月28日午前,晴れ



参考

  1. ヤノナミガタチビタマムシ. “東京23区内の虫 2”. http://tokyoinsects2.blog.fc2.com/blog-entry-445.html, (参照 2022-07-26).
  2. ヤノナミガタチビタマムシ. “安曇野市公式ホームページ”. https://www.city.azumino.nagano.jp/site/kankyo-gomi/713.html, (参照 2022-07-26).
  3. ヤノナミガタチビタマムシによるケヤキの被害について. “山梨県”. https://www.pref.yamanashi.jp/shinrin-sb/chibitama.html, (参照 2022-07-26).
  4. . “”. , (参照 ).