ノブドウ Amur Peppervine
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草やぶにノブドウの実がたくさんできていました.これまでみたことのある実はたいてい青や紫などの色がついていましたが,今度のはすべて白い実です.虫が実に寄生していると色がつくとのことで,今回のがまったく虫がついていない正常な実の色なのかなと思います.こんなにきれいな色だったのですね.
この周辺にも実がたくさんなっていましたが,今年はこの一帯の実はみんな色がついていません.
基本情報
- 和名
- ノブドウ
- 分類
- 被子植物類 真正双子葉類 バラ類 ブドウ目 ブドウ科 ノブドウ属 (Ampelopsis)
- 英名
- Amur Peppervine, Porcelain Berry Vine
- 学名
- Ampelopsis glandulosa var. heterophylla, syn. Ampelopsis heterophylla
- 状況
写真とメモ
復元池の周囲の水路の近くを歩いていたら水際にノブドウの実を発見.水面を背景にして見やすいです.
ノブドウの実の色は,正常だとはじめは黄緑色で次第に白くなるが,虫が寄生しているといろいろな色に変わるとのことなので,ここのノブドウは以前見つけたのほどは寄生されていないのかもしれません.
草地のヤブで,色とりどりのキレイな実がなっているのを見つけました.実によって色や大きさが違い,黄緑色,緑っぽい水色,薄赤紫色,藤色,褐紫色… とばらばらです.このノブドウという種類は,名前の通り,野生のブドウ類なのですが,実がきれいなので観賞用として栽培されることもあるそうです.この公園では,見たことのない植物がいろいろ見つかって楽しいです.
その綺麗な色の実について,この色は正常な実の色ではないと書かれている場合がありました.実にいろいろな色がつくのは虫に寄生されたときで,虫こぶのように病的に変化しサイズが大きく,硬く,カラフルな色がつくとのこと.一方,正常な実は柔らかく,熟すと色は黄緑色から白くなっていくそうです,ほとんどの実が色んな色をしているとおり,ノブドウの実の大半が寄生されていて,正常な実はごく少数… とされているネット上の情報がいくつもありました.この「ノブドウの色は虫こぶ由来説」の確実な情報源までたどりきれなかったのですが,上の写真のように,確かに公園のノブドウもまれに白い実がありますね.
上の写真は,まだ熟していない小ぶりの緑の実が多い枝です.
ノブドウは,日本や中国からインドまで分布する種類で,Wikipediaなどでは Ampelopsis glandulosa (ケノブドウ)の変種 Ampelopsis glandulosa var. heterophylla (ノブドウ)とされていました.他にも いくつかの変種が掲載されています.たとえば,葉の切れ込みが深いキレハノブドウ,葉に毛がなくてツヤがあるテリハノブドウなど.参考4ではこれらの種類は Ampelopsis heterophylla とその変種となっていて,ここではこちらを使っています.
参考
- Ampelopsis glandulosa. Wikipedia, The Free Encyclopedia. July 3, 2019, 07:43 UTC. Available at: https://en.wikipedia.org/wiki/Ampelopsis_glandulosa. Accessed December 14, 2020.
- ノブドウ. “三河の植物観察”. (参照 2020-12-14) https://mikawanoyasou.org/data/nobudou.htm.
- ノブドウ. “四季の山野草”. (参照 ) https://www.ootk.net/cgi/shikihtml/shiki_365.htm.
- species: Ampelopsis heterophylla (Thunb.) Siebold & Zucc.: In "Catalogue of Life". Retrieved from https://www.catalogueoflife.org/data/browse?taxonKey=CYJC
- . “”. , (参照 ).
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