ヤグルマハッカ Wild Bergamot
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水辺の野草園できれいに咲いていたヤグルマハッカの花が,花はもう終わりの時期で花びらが取れた花序が残っています.花序は半球状,この形を見て昨年秋にこの場所で見たものを思い出しました.花びらもない時期なので種類がわからなくて掲載していませんでしたが,あれがヤグルマハッカだったのかと.それがこの下の写真.
基本情報
- 和名
- ヤグルマハッカ,ワイルドベルガモット
- 分類
- 被子植物類 真正双子葉類 キク類 シソ目 シソ科 ヤグルマハッカ(モナルダ)属 (Monarda)
- 英名
- Wild Bergamot, Bee Balm
- 学名
- Monarda fistulosa
- 状況
写真とメモ
冬のヤグルマハッカ.1つ1つの花が茶色い筒状に残っていて,ぽろぽろと取れそう.
最初に見たときはこの実のような部分がどんな植物のものかわからなかったのですが,花びらのまだ残っている時期(7月末)に見たらヤグルマハッカと判明.10月はまだ種が落ちていない時期?
葉はまだ緑です.
野草園の道ばたに咲いていた目立つ花です.調べてみたら日本の野草というよりもハーブとして知られる北米が原産の野草,日本には園芸用に持ち込まれた種類のようです.花の形が矢車状なのでヤグルマハッカという和名.ハーブとしてはベルガモットまたはモナルダと呼ばれるグループの植物です.ただし,ベルガモットとは,本来はベルガモットオレンジという柑橘類を指すので,それに匂いが似ていることから呼ばれている慣用名とのこと.
ヤグルマハッカ属またはモナルダ属には,北米では数種類以上の近縁種が含まれていて,しかもそれらは自然状態で交雑するそうなので,種類の区別があいまいになっているようなのですが,代表的な種類は3種類あるそうです.ヤグルマハッカまたはワイルドベルガモットという名前が当てられているのはそのうちの1種で,Monarda fistulosa(モナルダ・フィストゥローサ)という種類.もう1種,より園芸品種がたくさんつくられているのが,Monarda didyma(モナルダ・ディディマ)という種類で,もともと赤い花色をしていたことから,日本ではこちらはタイマツバナという和名が当てられています.ただし,園芸品種としては赤以外にも白やピンク,紫など各色の花色が作られて流通しています.参考2,3によると,葉の区別が比較的わかりやすく書いてありました.M. fistulosa(フィストゥローサ種)の葉は,披針形で細長く,縁には弱い鋸歯があります.上の写真の葉にも,葉によって違いますが弱い鋸歯があるようです.M. didyma(ディディマ種)では葉の幅がもっと広く,はっきりとした鋸歯で囲まれています(参考2の写真がわかりやすい).ただし,この2種類の区別は,交雑していることも関係していて難しいそうで,特に日本ではまとめてモナルダ,とかベルガモットという名前で流通していて,区別されていないこともあるとのこと.
参考
- Monarda fistulosa L. in GBIF Secretariat (2022). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/species/5341411 on 2023-08-04.
- Bee Balm (Monarda didyma).: In "Weedy Wildflowers of Illinois". Retrieved from http://www.illinoiswildflowers.info/weeds/plants/bee_balm.htm on 2023-08-03.
- WILD BERGAMOT Monarda fistulosa L. (PDF): In "USDA NRCS Plant Guide". Retrieved from https://plants.usda.gov/DocumentLibrary/plantguide/pdf/pg_mofi.pdf on 2023-08-03.
- . “”. , (参照 ).
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