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園内の疎林,2025年7月6日朝,くもり

園内のコナラケヤキの多い雑木の疎林でカナブン.このカナブンの色は通常色ですが,深みのあるオレンジ色に光ります.

深い森ではなく,下草の刈ってある立ち入ってもよい場所です.樹液が出ているところや虫が集まっているところはみつからなかったのですが,樹液に集まる虫を色々見かけたので,木の上の方のほうの細い枝が樹液場になっているのではないかと思いました.



基本情報

和名
カナブン
分類
節足動物門 昆虫綱 コウチュウ目 コガネムシ上科 コガネムシ科 ハナムグリ亜科 Pseudotorynorrhina
英名
Drone Beetle
学名
Pseudotorynorrhina japonica (Hope, 1841)
syn. Rhomborrhina japonica Hope, 1841
状況
時期
123456789101112
成虫141

写真とメモ

園内の樹液場,2023年8月11日午前,くもり

いつもの樹液場を見に行ったら,たくさんのシロテンハナムグリに混じってカナブンがいました.カナブンの1頭が緑色系に光る個体でしたので撮影.カナブンの色は緑色の光がもっと弱い黄褐色系がふつうですが,色彩変異が大きく,色々な色の個体がいるとのこと.緑色のカナブンというと,アオカナブンの可能性があります.手の届くところにいたので,念のため区別点を確認してみたのが下の写真.

園内の樹液場,2023年8月11日午前,くもり

後肢の付け根を見ています.カナブンでは左右の後肢の付け根(基節)が離れていますので,この個体はカナブンでした.アオカナブンやクロカナブンは左右の基節がくっついています.基節のくっついている写真は,園内でクロカナブンは見つけたことがありますので確認できます.アオカナブンは絶滅危惧種には指定されていませんが,カナブンよりもかなり自然環境の保たれているところでないと分布していない傾向があるようです.



園内の林,2016年6月25日夕方,くもり

カナブンをよく見る雑木林で,頭上の枝に樹液場を発見.夕方4時ぐらいでまだ明るい時間ですが,お客さんはほとんどカナブンで,ときどきスズメバチが1頭いる程度.


カナブンの交尾

園内の林,2014年7月6日午後,晴れ

雑木林の周辺を飛び回るブーンというクマバチのような音が断続的に聞こえてきて,飛び回っている姿もたくさん見えていましたが,カナブンかハナムグリ類かの区別はできませんでした.ちょっと木陰になったところのコナラの葉で交尾中のカナブンを見つけました.じっとしたままずっと動かず,かなり近づいて撮影できました.おそらく飛び回っていたのにもかなりカナブンがいたものと思います.

園内の林,2014年7月6日午後,晴れ

斜め後ろから.



園内の林,2013年7月7日朝,晴れ

昨年も樹液に来ているのを見ましたが,やっと写真が撮れました.昨年見た場所のすぐ近くの林内の小道を歩いていると林床をゆらゆらと低く飛び回っている虫とブーンという音.シロテンハナムグリかカナブンか,と思って後を追ったところ,地面に着地しました.おそらく,この付近の林床にはカナブンの幼虫が住めるのだと思います.クワ力゛夕,力ブ卜厶シは… まだ見たことないですが,いてもおかしくないですよね.


その他の観察記録(写真未掲載)

  • 2025年7月20日午前,晴れ,園内の樹液場.数頭


参考

  1. GBIF Secretariat: GBIF Backbone Taxonomy. https://doi.org/10.15468/39omei Accessed via https://www.gbif.org/species/1082083 on 2023-08-13.
  2. カナブン. “東京23区内の虫 2”. http://tokyoinsects2.blog.fc2.com/blog-entry-218.html, (参照 2023-08-13).
  3. カナブン、アオカナブン、クロカナブンの違い. “クワガタ・カブトムシ飼育情報:月夜野きのこ園”. https://www.tsukiyono.co.jp/stag2/2015/11/10/%E3%82%AB%E3%83%8A%E3%83%96%E3%83%B3%E3%80%81%E3%82%A2%E3%82%AA%E3%82%AB%E3%83%8A%E3%83%96%E3%83%B3%E3%80%81%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%AB%E3%83%8A%E3%83%96%E3%83%B3%E3%81%AE%E9%81%95%E3%81%84/, (参照 2023-08-13).
  4. . “”. , (参照 ).