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小合溜沿いの草地,2023年8月6日午前,晴れ

ヤブカラシに来ていた小さなトックリバチ.胸部側面や腹部の左右に黄色い紋が目立ちます.この黄色い斑紋の様子は東京や千葉で絶滅危惧種に指定されているキボシトックリバチに似ていますが,キボシトックリバチの足は黄色いので違うようです.どうやら,以前もこの場所で見つけたことがあるミカドトックリバチの斑紋には個体差が大きく,このような斑紋の出方をする個体もいるようです.

小合溜沿いの草地,2023年8月6日午前,晴れ

頭部の黄色い斑紋はオスでは1つの大きな紋ですが,メスでは3つに分かれるとのことで,この個体はメスのようです.直射日光下では胸部にも腹部にも点刻が目立ち,ザラザラと光ります.以前撮影したオスとかなり違う雰囲気.

小合溜沿いの草地,2023年8月6日午前,晴れ



基本情報

和名
ミカドトックリバチ,トックリバチ
分類
節足動物門 昆虫綱 ハチ目 スズメバチ科 ドロバチ亜科 トックリバチ属 (Eumenes)
英名
Mikado Potter Wasp
学名
Eumenes micado
状況

写真とメモ

小合溜沿いの草地,2022年8月21日午後,くもり

ヤブカラシの花に来てい腰のくびれたハチ.種類はトックリバチ,別名ミカドトックリバチです.翅は濃褐色,体や足は黒と黄色ですが黄色い部分が広く,目立つ色合いです.

小合溜沿いの草地,2022年8月21日午後,くもり

前から見たところ.顔は黄色いですが,頭楯全体が黄色なのはオス.体の他の部分の黄色は山吹色に近い濃い色ですが,顔だけは白っぽい黄色です.

ミカドトックリバチはスズバチとよく似ていますが,スズバチはトックリバチ最大の種類でミカドトックリバチよりもかなり大きいとのこと.写真では大きさがつかみにくいですが,頭楯の形でも区別できるようです.ミカドトックリバチの頭楯は下縁の中央が凹んでいるのに対して,スズバチの頭楯の下縁は直線状(参考2).



参考

  1. Eumenes micado Cameron, 1904 in GBIF Secretariat (2021). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/species/5036942 on 2022-11-15.
  2. 久松 他:茨城県のドロバチ科(Eumenidae)ハチ類.茨城大学教育学部紀要(自然科学)35, 45-64. 1986. https://rose-ibadai.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=10962&item_no=1&page_id=13&block_id=21
  3. ミカドトックリバチ_2. “平群庵昆虫写真館”. (参照 2022-11-15) http://www.hegurinosato.sakura.ne.jp/2bangura/vi_hachi/tokkuri_mikado_2.htm.
  4. ミカドトックリバチ. “東京23区内の虫 2”. (参照 2022-11-15) http://tokyoinsects2.blog.fc2.com/blog-entry-941.html.
  5. . “”. (参照 ) .