オオカマキリ Japanese Giant Mantis
最新の写真
草地で何かがパタパタと飛ぶ姿があり,止まったところを見るとオオカマキリでした.褐色型.前肢の付け根は薄いクリーム色.
オオカマキリは胸部の長さに比べて,腹部がずっと長いです.オスカメスかわかりません.胸部の幅が広めなのでメスかもしれません.この季節なのでもうメスの産卵も終わってお腹も細くなっているはず.
基本情報
- 和名
- オオカマキリ
- 分類
- 節足動物門 昆虫綱 カマキリ目 カマキリ科 オオカマキリ属 (Tenodera)
- 英名
- Japanese Giant Mantis
- 学名
- Tenodera aridifolia
- 状況
写真とメモ
道路脇のヤブカラシのからまるフェンスで大きなカマキリの成虫を発見.ヤブカラシの花に来る獲物を待ち構えている様子.カマキリを見つけるたび,チョウセンカマキリかもとチェックしてみるのですが,オオカマキリでした.区別点は左右の前肢の付け根の間の部分が薄いクリーム色なのがオオカマキリで,オレンジ色っぽいのがチョウセンカマキリ(参考1).園内では,オオカマキリはよく見るのですが,チョウセンカマキリの成虫をまだ見たことがありません.チョウセンカマキリの卵なら見たことがあるのですが.
背中側からみたところ.胸部と腹部の長さを比べて腹部のほうがはるかに長いのがオオカマキリで,胸部が腹部に脾摘するぐらい長いのがチョウセンカマキリとのこと(参考2).腹部がほっそりしてオスのようです.
もう12月です.この辺り一帯でセイタカアワダチソウの花が満開で,ハチやアブなど虫もたくさん集まっていましたが,その虫をじっと狙っているカマキリ発見.下の写真のように,前肢の間にオレンジ色のマークがないのでオオカマキリ.メスですが,腹部はあまり膨らんでいなかったのは産卵がもう終わったからでしょうか.気温が低いからか,近くまでカメラを近づけても逃げずに見張っていました.
野バラの茎に,オオカマキリの卵鞘をみつけました.カマキリ各種の卵(卵鞘)の形の比較は参考3にありますが,オオカマキリの卵がもっとも大きくて太い塊をつくります.これと一番大きさが近いのはハラビロカマキリの卵ですが,それと比べてもはっきりと大きさと形の違いがわかります.
もう10月末なのですが,日なたでカマキリを見つけました.オオカマキリの褐色型のオスだと思います.オスは触角が長く,メスよりも小ぶりで腹部が細いです.また腹端の形が違います.
頭部と胸部の前面のアップ.参考1などによると,オオカマキリとチョウセンカマキリとの違いは,左右の前肢のつけ根の間のところの色.薄いクリーム色がオオカマキリで,オレンジがかった濃い黄色がチョウセンカマキリ.
参考
- オオカマキリ - チョウセンカマキリとの区別. “蟷螂軒”. http://harabiro.com/ookamatotyousenn%20no%20kubetu.html, (参照 2023-11-26).
- 類似☆ オオカマキリ × チョウセンカマキリ 比較図Ⅰver.1.1 . “蝶鳥ウォッチング”. (参照 2022-11-16) https://yoda1.exblog.jp/14108584, (参照 2023-11-26).
- カマキリの卵鞘(らんしょう). “福光村昆虫記”. http://fukumitu.sakura.ne.jp/insect/KamakiriTamago.html, (参照 2023-11-26).
- . “”. , (参照 ).
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