基本情報

和名
ニガカシュウ
分類
被子植物類 単子葉類 ヤマノイモ目 ヤマノイモ科 ヤマノイモ属 (Dioscorea)
英名
Air Yam
学名
Dioscorea bulbifera
状況
東京都レッドリスト(本土部)2020年見直し版 東京都区部における区分:[NT] 準絶滅危惧,東京都本土部全体における区分:[NT] 準絶滅危惧 (参考1,4)
IUCN/ISSG 世界の侵略的外来種侵略的外来種(南北アメリカ,太平洋島嶼部など),原産(アフリカ,アジア,オーストラリア他) (参考2)

写真とメモ

江戸川河川敷(上葛飾橋),2023年11月23日午前,くもり

河川敷の道脇のヤブに,見慣れない葉が青々と茂っているところがありました.ヤブには数種類のつる性の草がまじっていましたが,そのうちの1つがこの種類でした.他にはアレチウリイシミカワなど.

茎に沿って茶色い,大きなむかごがたくさんなっていてちょっと盛り上がりましたが,ニガカシュウという名前の通り,毒性物質が含まれていて食べられないようです.世界的には,品種によって,あるいは処理方法によっては食べられるようです.

江戸川河川敷(上葛飾橋),2023年11月23日午前,くもり

ニガカシュウは単子葉類で,ヤマノイモ科ヤマノイモ属に属しています.むかごの他に,地下にジャガイモのような芋もできるとのこと.葉はヤマノイモよりも幅が広くて区別できます.参考5によると花の時期は8月から10月のことですが今回は花はみつからず.日本以外にアジア,アフリカ,オーストラリアなどが原産ですが,南北アメリカなどに持ち込まれて増えてしまい,侵略的外来種として扱われています(参考2).日本ではアレチウリなどの外来種に押されて,東京では絶滅危惧種に指定されています.

江戸川河川敷(上葛飾橋),2023年11月23日午前,くもり

上の写真でちょっと見えていますが,葉柄の,葉の付け根の部分がヒレ状に波打つのが特徴.

江戸川河川敷(上葛飾橋),2023年11月23日午前,くもり

むかごには,ポツポツと小さな突起があるのが特徴とのこと.サイズはかなり大きく,大きいものは1.5cmほどもありました.美味しそうに見えるのですが.

江戸川河川敷(上葛飾橋),2023年11月23日午前,くもり



参考

  1. レッドリスト・レッドデータブック・植生図. “東京都環境局”. https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/nature/animals_plants/red_data_book/.
  2. Global Invasive Species Database (2023) Species profile: Dioscorea bulbifera. Downloaded from http://www.iucngisd.org/gisd/speciesname/Dioscorea+bulbifera on 15-12-2023.
  3. Dioscorea bulbifera L. in GBIF Secretariat (2023). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/species/2755489 on 2023-12-15.
  4. ニガカシュウ. “東京都レッドデータブック”. https://tokyo-rdb.metro.tokyo.lg.jp/%E3%83%8B%E3%82%AC%E3%82%AB%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%A6/, (参照 2023-12-16).
  5. ニガカシュウ. “松江の花図鑑”. https://matsue-hana.com/hana/nigakasyuu.html, (参照 2023-12-15).
  6. . “”. , (参照 ).