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小合溜沿いの疎林,2024年8月4日お昼,晴れ

林縁の下草にいた褐色型のカマキリの幼虫.腹部を反らせるハラビロカマキリ的ポーズをとっています.ハラビロカマキリにも褐色型がいるようです.褐色型といっても,白と言ってもよいほどの明るい体色です.



基本情報

和名
ハラビロカマキリ
分類
節足動物門 昆虫綱 カマキリ目 カマキリ科 ハラビロカマキリ亜科 ハラビロカマキリ族 ハラビロカマキリ属 (Hierodula)
英名
Giant Asian Mantis, Asian Mantis, Indochina Mantis
学名
Hierodula patellifera Serville, 1839
状況

写真とメモ

ハラビロカマキリの卵

小合溜沿いのハンノキ林,2014年1月12日朝,晴れ

ハンノキ林で,ミドリシジミの卵がないかなと探しながら歩いていたら見つけました.ハラビロカマキリの卵.この他にもあちこちにありました.この場所は,夏はカマキリやバッタがたくさんいる場所で,下のハラビロカマキリの写真を撮った場所もこのすぐ近くです.


ハラビロカマキリの幼虫

小合溜沿いの草地,2021年7月11日午前,くもり

葉上でみつけたカマキリですが,まだ翅のない幼虫.種類はきっとハラビロカマキリです.オオカマキリ,カマキリなどの幼虫は体型がスマートですが,ハラビロカマキリは成虫同様にかなり太いです.太いというよりも “ボン キュッ ボン”というか,メリハリのある体型ですね.ハラビロカマキリの成虫は緑色型が多く,褐色型が少数派ですが,幼虫は脚や腹部側面など,部分的に褐色のところがありますね.

小合溜沿いの草地,2021年7月11日午前,くもり

脚の跗節を掃除中.


ハラビロカマキリの記録・撮影順

水産試験場跡地,2021年9月20日午前,晴れ

復元池の近くのクヌギの木を見上げてみつけたハラビロカマキリのメス.このクヌギには樹液が出ていていろいろな虫が集まってきているので,それを狙っているようです.腹部が大きく膨らんでいて,まだまだ産卵の時期のようです.



水生植物園,2019年9月29日午前,くもり

大木の樹皮で,目立つ場所でじっとしていたハラビロカマキリ.近づいて写真を撮ると体を前後に揺らしはじめました.風の吹いた草地でやるとカモフラージュになりますが,ここでやっても…



小合溜沿いの草地,2013年11月3日午後,くもり

セイタカアワダチソウの上にモンシロチョウの翅が落ちているのを見つけました.近づいてみると,すぐそばに大きなカマキリがじっと構えているのに気づきました.ちょうどモンシロチョウを食べた後だったようです.カマキリは,翅に白い紋のあるハラビロカマキリのメスでした.次の獲物を待っているのでしょうか,動かないと草に同化しています.

小合溜沿いの草地,2013年11月3日午後,くもり



ごんぱち池方面,2013年8月25日午前,くもり

遊歩道沿いの大きな葉の裏に体が非常に白っぽいカマキリがいました.おそらく羽化したての成虫です.ハラビロカマキリ特有の背中(前翅)の白い紋も,体がまだ白いので目立ちません.だんだんと色が緑になっていくと思われます.近くから見ているので,さかんに威嚇されながらの撮影です.

ハラビロカマキリは,東南アジアに分布する南方系の種類で(参考1),国内ではオオカマキリ,チョウセンカマキリなどに比べて北に少ない種類のようです(参考3).



参考

  1. Hierodula patellifera Serville, 1839 in GBIF Secretariat (2023). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/species/1405951 on 2024-03-02.
  2. ハラビロカマキリ.“東京23区内の虫 2”. http://tokyoinsects2.blog.fc2.com/blog-entry-332.html, (参照 2024-03-02).
  3. 最新のカマキリの全国分布:自然しらべ2008「カマキリ」. “日本自然保護協会". http://www.nacsj.or.jp/project/ss2008/result_01.html, (参照 2024-03-02).
  4. . “”. , (参照 ).