追記)自分がみつけた2019年の資料(参考1) のあと,2021年にこの種類が新種として記載され(参考3),フタモンクロオビマルハキバガという和名もついたとのこと(参考4).

最新の写真

園内の街灯の下,2024年7月13日夜,くもり

6月に見つけたマルハキバガ科 Barea 属の不明種を街灯下でまた発見.前回は翅の地色がクリーム色っぽく見えましたが,今度のはかなり白っぽく,全体的に色が薄いようです.6月~の発生時期の生き残り個体なのではないかと思います.



基本情報

和名
フタモンクロオビマルハキバガ
分類
節足動物門 昆虫綱 チョウ目 (ガ類) キバガ上科 マルハキバガ科 マルハキバガ亜科 Barea
英名
(in Jpn.) Futamon-kuroobi-maruhakibaga; A Species of Concealer Moths
学名
Barea enigmella Kitajima, 2021
状況

写真とメモ

園内の街灯,2024年6月16日夜,くもり

クリーム色と濃褐色のはっきりした模様のあるハマキガっぽいガ.ネット上のガ類の一覧に該当する種類が見つからず,最終的に,参考1で紹介されているマルハキバガ科の未記載種にたどり着きました.参考1によると,Barea 属はオーストラリアなどを中心に100種類以上がいるグループで,日本では関東,奄美大島,沖縄から記録があるとのこと.

園内の街灯,2024年6月16日夜,くもり

カレハチビマルハキバガという種類が似ていますが,褐色の斑紋の形が違います(参考2).

園内の街灯,2024年6月16日夜,くもり

この夜は,園内のあちこちの街灯で数頭のこのガが見つかりました.園内の個体数は多そうです.



参考

  1. 北島,外村:蛾類学会コラム21 ミクロレピ編~マルハキバガってどんな蛾?~. “日本蛾類学会”. http://www.moth.jp/archives/1433, (参照 2024-07-12).
  2. カレハチビマルハキバガ. “みんなでつくる日本産蛾類図鑑”. http://www.jpmoth.org/Oecophoridae/Oecophorinae/Tyrolimnas_anthraconesa.html, (参照 2024-07-12).
  3. Kitajima, & Yuki. (2021). Two new species of the genus Barea Walker (Lepidoptera: Oecophoridae) from Japan. Tinea, 25(4), 286–296. http://publ.moth.jp/tinea/tinea25-4.pdf.
  4. フタモンクロオビマルハキバガ. “虫navi”. https://mushinavi.com/navi-insect/data-ga_kibaga_sp-d.htm, (参照 2025-04-22).