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園内の街灯,2023年5月21日夜,くもり

街灯に来ていたシャクガです.鱗粉がとれかけていますが,2本の黒い線が並んで走るのが特徴的です.ナミガタエダシャクは日本の他,朝鮮などにも分布する種類で,この季節に成虫が見られる,年1化の種類です.幼虫は広食性で,コナラなどのブナ科,マサキなどのニシキギ科,チャノキ(ツバキ科),ウメなどのバラ科,エノキ(ニレ科)など.



基本情報

和名
ナミガタエダシャク
分類
節足動物門 昆虫綱 チョウ目 (ガ類) シャクガ上科 シャクガ科 Heterarmia
英名
(in Jpn.) Namigata-edashaku; a Species of Geometer Moths
学名
Heterarmia charon
状況

写真とメモ

園内の街灯の下,2018年5月26日夜,晴れ

模様があまりはっきりしなくて,地味な色調のシャクガです.かすれて模様が取れてしまっているようでしたが,残っている黒い横線から種類がわからないかと撮影してきました.ナミガタエダシャクは,5~6月に日本や朝鮮で見られる種類.オスは触角が櫛歯上になる種類なので,写真の個体はメス.ウスバミスジエダシャク,トガリスジシロエダシャク,オオバナミガタエダシャクなどにちょっと似ているという種類です.前翅にある黒っぽい横線の走り方が違って見えて,ナミガタエダシャクではあまり波打たずになめらかに走るのと,前縁付近では離れている線が途中から急接近して前翅後縁ではごく近づきます.他の種類では線が激しく波打つのと,トガリスジシロエダシャクでは前縁付近でもあまり2本が離れないこと,オオバナミガタエダシャクでは後縁付近まで2本が離れたままです.

園内の街灯の下,2018年5月26日夜,晴れ

線が薄くなっていてわかりにくいですが,こちらも多分同じ種だと思われる蛾.


参考

  1. Heterarmia charon (Butler, 1878) in GBIF Secretariat (2022). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/species/1977988 on 2023-06-10.
  2. ナミガタエダシャク. “みんなでつくる日本産蛾類図鑑V2”. http://www.jpmoth.org/Geometridae/Ennominae/Heterarmia_charon_charon.html, (参照 2023-06-10).
  3. ナミガタエダシャク. “昆虫エクスプローラ”. https://mushinavi.com/navi-insect/data-ga_edasyaku_namigata.htm, (参照 2023-06-10).
  4. ナミガタエダシャク. “茨城の蛾”. https://www3.hp-ez.com/hp/moth/page4/bid-140901, (参照 2023-06-10).
  5. . “”. , (参照 ).