樹液 Tree Sap
写真とメモ
夏の樹液場(最新の写真)
シラカシの樹液に虫が集まっているところを発見.園内の樹液はコナラ,クヌギなどが目立つのですが,シラカシは頻度が低いかもしれません.他にもアキニレ,タチヤナギなども虫の来る樹液が出ています.樹液の出る直接の原因は,木に潜る幼虫などが穴を開けていることが多いかと思いますので,シラカシにはあまり該当する種類がいないのかもしれません.ここの樹液場に集まっていたのは,たくさんのシロテンハナムグリに混じってゴマダラチョウやオオスズメバチなど.
こちらはクヌギの樹液場.こちらはシロテンハナムグリとカナブンもいました.他にコムラサキ,コガタスズメバチ.
春の樹液場
春の樹液場がどうなっているか見に来てみました.このクヌギの木ではカシノナガキクイムシとその木くずが溜まっているのも見たことがあります.この季節からじゅくじゅくと低い音を立てながら樹液が出続けていました.樹皮がえぐれて樹液が出ているところを撮影してみたところが上の写真.ショウジョウバエっぽいハエと小型のケシキスイ類.上がキボシコオニケシキスイ,下がルイスコオニケシキスイと判定.
冬の樹液場
夏の間は虫たちでにぎやかだった樹液場の冬.秋も深まった頃に見られたハエ類ももういないので,しーんとしています.ここでは夏からずっと樹液が出ていますが,空気が乾燥しているので出てきた樹液はすぐ蒸発してしまうようで,出てくる箇所にどろっとした液体が残っているだけ..耳を近づけると,ジュワ… ジュワジュワ… という樹液の出る音だけはかすかに聞こえていますが,夏ほど音がはっきり聞こえません.
夏の樹液場
今年は,園内で何箇所も「スズメバチに注意」等の看板の付けられた樹液場が出現しました.そのうちの1箇所.コムラサキとルリタテハ,モンスズメバチ.ここの樹液場はクヌギです.
上の写真とは別の場所.こちらもクヌギですが,色とりどりのシロテンハナムグリとモンスズメバチ,アカボシゴマダラが来ています.
樹液に集まる虫は多いので,樹液のたくさん出ている,虫の集まる場所をみつけると,公園に来るたびにいそいそと通ってしまいますが,いままであまり大規模な樹液場を見つけたことがありませんでした.今まで見つけたことがあったのは,カナブンの集まったクヌギとか,ヨツボシケシキスイの来ているコナラとか.今回は園内でよく目立つ場所にたくさん樹液の出ている木があったので撮影してみました.
この木は開けたところに生えているクヌギの木で,近くにベンチなどもある人通りのある場所.それだけに「ハチに注意」の掲示が出され,囲いも作られていました.この日は園内のあちこちで,ハチに注意の掲示のある樹液場を見つけました.サービスセンター?の担当の方おつかれさまです.
この木に集まっていたのは,コムラサキ,ゴマダラチョウ,アカボシゴマダラ,そして大量のシロテンハナムグリなどです.コムラサキがたくさん見られてよかったです.見ているうちに,モンスズメバチが1頭だけ現れたのですが,屈強なチョウたちに次々に飛びかかられるように追い出されて飛んで行ってしまいました.チョウ超強い.
たくさんのシロテンハナムグリが集まっているので,近縁種でよく似ているシラホシハナムグリがまじっていないかどうか一度確認してみたいです(後日確認したところ,すべてシロテンハナムグリと判明しました).
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