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水辺の野草園,2023年8月11日朝,くもり

水辺の野草園ではたくさんのヌマトラノオの花がまだ咲いています.そこにホバリングして蜜を吸う小さなガが来てました.忙しくあちこち動きながら蜜を吸っているところを見ていると,2種類ぐらいいるらしく,1種類がホシホウジャク,もう1種類がこの種類です.全体が茶色っぽい色合いですが,後肢の毛の塊のようなところは白と茶色.腹部の節間に水色に光る横線があります.



基本情報

和名
アシナガモモブトスカシバ
分類
節足動物門 昆虫綱 チョウ目 (ガ類) ボクトウガ上科 スカシバガ科 Macroscelesia
英名
(in Jpn.) Ashinaga-momobuto-sukashiba; A Species of Clearwing Moths
学名
Macroscelesia longipes yamatoensis
状況
環境省レッドリスト2020[VU] 絶滅危惧 II 類 (参考1)
東京都レッドリスト(本土部)2020年版 東京都区部における区分:[CR] 絶滅危惧 IA 類,東京都本土部全体における区分:[CR] 絶滅危惧 IA 類 (参考2)
埼玉県レッドデータブック動物編2018(第4版) 加須・中川低地における区分:[NT1] 準絶滅危惧,全県における区分:[NT1] 準絶滅危惧 (参考3)

写真とメモ

水産試験場跡地,2022年6月5日朝,くもり

復元池のほとりにミゾコウジュの花畑があります.ミゾコウジュの花にハチのようなホバリングする虫が蜜を吸いに来ていました.翅は完全な透明ではなく色がついていて,体が毛羽立って太めの様子から,ガなのでは?とは感じたのですが,自分の見たことのあるホバリングするガといえば,オオスカシバやホシホウジャクなどスズメガ類.それよりもかなり細くて小さめの体です.なんとかブレのあまり大きくない写真を撮って帰ってきました.特徴は,長い後肢を下にぶら下げていること,後肢の腿節あたりが毛むくじゃらに太くなっていること.スズメガとは別のスカシバガ類に属するアシナガモモブトスカシバという種類でした.環境省,東京都,埼玉県のレッドリストに含まれている種類です.食草はウリ科のゴキヅルという水辺に生えるツル性の草とのこと,きっと園内に生えているので秋に実を探してみましょう.



参考

  1. レッドデータブック・レッドリスト. “生物情報 収集・提供システム いきものログ” (環境省生物多様性センター). https://ikilog.biodic.go.jp/Rdb/booklist.
  2. レッドデータブック. “東京都環境局”. https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/nature/animals_plants/red_data_book/.
  3. 希少野生生物(レッドデータブック・・・). “埼玉県”. https://www.pref.saitama.lg.jp/a0508/red/.
  4. アシナガモモブトスカシバ. “みんなでつくる日本産蛾類図鑑”. (参照 2022-08-09) http://www.jpmoth.org/Sesiidae/Sesiinae/Macroscelesia_longipes_yamatoensis.html.
  5. アシナガモモブトスカシバ. “特定非営利活動法人(NPO)野生生物を調査研究する会”. (参照 ) https://www.wildlife.or.jp/single-post/2018/08/28/%E3%82%A2%E3%82%B7%E3%83%8A%E3%82%AC%E3%83%A2%E3%83%A2%E3%83%96%E3%83%88%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%82%B7%E3%83%90%EF%BC%88%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%82%B7%E3%83%90%E3%82%AC%E7%A7%91%EF%BC%89.
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