フヨウ Confederate Rose
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冬に種のできていたフヨウに花が咲いていたので撮影してみました.ピンクのグラデーションのきれいな花.花の様子はムクゲとよく似ています.園内ではムクゲの花はしばらく前から咲き始めていましたが,7月はじめに来てみたときにはここのフヨウの花はまだ1つも咲いていませんでした.花の時期はムクゲのほうが早いようです.
花の中央部の拡大.中央には5本の雌しべの花柱がくっついていて,先端で分かれています.その周囲には雄しべがくっついて葯がたくさん出ています.これらの構造はフヨウもムクゲも同じなのですが,参考2,4などにはフヨウの花柱は曲がり(反り?),ムクゲの花柱はまっすぐと書かれています.今回の写真を見る限り,これによる判断は難しいかも.参考4には他に,フヨウの花はお椀状で,ムクゲの花は平開するとあり,こちらの違いもやや微妙かもしれません.
花を横から見たところ.ガクは花びらに沿って伸びる部分と離れて線状になるところがあります.
これから咲くつぼみがたくさん.
葉の様子.フヨウの葉はプラタナスのような形ですが,ムクゲの葉はキク科のように深く裂けています.
基本情報
- 和名
- フヨウ
- 分類
- 被子植物類 真正双子葉類 バラ類 アオイ群 アオイ目 アオイ科 フヨウ属 (Hibiscus)
- 英名
- Confederate Rose
- 学名
- Hibiscus mutabilis L.
- 状況
写真とメモ
細毛のびっしり生えた,見た目がもふもふの実を発見.はじけて中から種が見えていますが,種も毛だらけでもふもふ系です.夏に花が咲いているときに来たことがありましたが,フヨウ?ムクゲ?のどちらの花か区別できておらず,今回,実の形の特徴からフヨウと判明しました.ムクゲの実は丸みが少なく尖った感じのようです.フヨウは中国原産ですが,ヨーロッパ,アフリカ,北中南米などに持ち込まれています.日本でも持ち込まれた株が九州や四国では野生化しているとのこと.
伸びた枝先にたくさんの実が鈴なりでした.これがすべて花だったわけで,長い期間にわたってたくさんの花が咲き続けているときに撮りに来てみます.この場所はさくら堤のかなり北の方です.背景に見えているのはソテツの木です.
はじけた実の中に種が見えています.
通路の植え込みなので枝が広がりすぎないように剪定されていて,残っている葉が地面の近くに見えています.
参考
- Hibiscus mutabilis L. in GBIF Secretariat (2023). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/species/3152555 on 2023-12-31.
- フヨウ. “三河の植物観察”. https://mikawanoyasou.org/data/huyou.htm, (参照 2024-08-11).
- フヨウ/ふよう/芙蓉. “庭木図鑑 植木ペディア”. https://www.uekipedia.jp/%E8%90%BD%E8%91%89%E5%BA%83%E8%91%89%E6%A8%B9%E2%91%A2/%E3%83%95%E3%83%A8%E3%82%A6/, (参照 2024-08-11).
- フヨウとムクゲ. “横浜市こども植物園”. https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/kodomo/details/post-685.php, (参照 2024-08-11).
- . “”. , (参照 ).
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