イチモンジセセリ Common Straight Swift
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疎林の下草を飛び回るセセリチョウがたくさん見られましたが,そのうちの1頭がキショウブの葉に止まったところを見たらイチモンジセセリ.こんなにかわいいイチモンジセセリははじめて.丸い頭部に触角と大きな眼.
基本情報
- 和名
- イチモンジセセリ
- 分類
- 節足動物門 昆虫綱 チョウ目 (チョウ類) アゲハチョウ上科 セセリチョウ科 イチモンジセセリ属 (Parnara)
- 英名
- Common Straight Swift
- 学名
- Parnara guttatus (Bremer & Grey, 1853)
- 状況
写真とメモ
まだ5月はじめだというのにイチモンジセセリがいました.自分が春早い時期に見た記録.イチモンジセセリは幼虫越冬で,関東以南で越冬するようです.年3~5化ですが,移動力が高くて南から移動してくるので,夏から秋に個体数が増えます.翅はボロなので遠くから飛んできたのかもしれません.どのあたりで越冬した個体でしょうか.
保全池周辺のミソハギの花が満開.花に来ていたイチモンジセセリのオスメス.ずっと下のチョウが上のチョウを追っていました.上がメス,下がオスだと思います.
ヤブカラシに集まっていたイチモンジセセリ.イチモンジセセリのトレードマークの,後翅に斜め一直線に並んだ白斑が見えます.
セセリチョウは羽ばたきが速いからなのか,羽化してちょっと時間が経つと翅全体の鱗粉が薄くなって,翅全体がかすれたようになりやすいのではないかと思います.この時期は新しい成虫が多い時期なのか,まだ翅に厚ぼったく立派な鱗粉をまとっている,綺麗めな個体が多かったようです.
前からの写真.前翅の円形に並んだ白斑.
後翅の白斑がちょっと違う?イチモンジセセリ
さて,この場所にはイチモンジセセリとチャバネセセリが来ていたのですが,何頭か写真を撮ったうち,下の1頭だけ,後翅の白斑がどちらの種類ともちょっと違っていました.といっても,近似種のオオチャバネセセリなどの模様とも違います(参考2).
イチモンジセセリなら白斑が4つ斜めに整列してならぶところが,普通よりも丸みのある大きめの白斑が3つしかなく,しかも一直線に並ばずに弧を描いているように見え,その上にごく小さな白斑1つがあります.チャバネセセリなら白斑が弧を描いてならびますが,その白斑はもっとずっと小さいものです.ネット上の情報を探したところ,上の写真もイチモンジセセリで,白斑の変異した個体ということのようです.この写真に似た個体をアップしている方がおられました(参考3).
上のと同じ個体です.
夏ごろから増えてくる地味なセセリチョウです.ミソハギの花に来たところ.近縁種のオオチャバネセセリとの区別は,前翅と後翅の白い模様の並び方(参考2).
クズの葉に止まっているところ.
参考
- Parnara guttatus (Bremer & Grey, 1853) in GBIF Secretariat (2023). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://www.gbif.org/species/1943212 accessed via GBIF.org on 2024-01-21.
- イチモンジセセリ×オオチャバネセセリ 翅裏比較図 ver.1.1. “蝶鳥ウォッチング”. https://yoda1.exblog.jp/13772331/, (参照 2024-01-21).
- イチモンジセセリ. “気まぐれ 春夏秋冬”. https://blog.goo.ne.jp/41239333/e/11b2d088d011c8d5e6786c80778afd22, (参照 2024-01-21).
- . “”. , (参照 ).
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