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小合溜沿いの草地,2023年10月22日午前,晴れ

低木にからみつくヘクソカズラのあたりで数頭のホシホウジャクが飛び回っていました.上と下の写真は同じ個体だと思います.クロホウジャクと前翅で区別する方法は前翅の先端付近の黒い紋の有無で(参考4),ホシホウジャクと判明.

小合溜沿いの草地,2023年10月22日午前,晴れ

花に吸蜜に来ているときのようにホバリングし続けているのではなく,飛んだり止まったりしていました.ヘクソカズラはホシホウジャクの幼虫の食草なので,産卵をしに集まる説,この付近で羽化したばかりの新成虫説,とかでしょうか.



基本情報

和名
ホシホウジャク
分類
節足動物門 昆虫綱 チョウ目 (ガ類) カイコガ上科 スズメガ科 ホウジャク属 (Macroglossum)
英名
Eastern Hummingbird Hawkmoth, Hummingbird Hawk Moth, Maile Pilau Hornworm
学名
Macroglossum pyrrhosticta
状況

写真とメモ

中央通り,2022年8月6日朝,くもり

通り沿いの植え込みのアベリアの花に,オオスカシバやホシホウジャクがホバリングしながら蜜を吸っていました.オオスカシバは一箇所にとどまる時間が長いのでなんとか写真が撮れましたが,ホシホウジャクは1つの花で蜜を吸う間も小刻みに体を動かす傾向があるようで,静止した写真がうまく撮れませんでした.かろうじて翅や体の模様が分かる写真を掲載.後翅の黄色い部分の幅が広いので,クロホウジャクではなくてホシホウジャクらしいことがわかり,また腹部の両側の黄色い部分や白点がわかります.腹部の後半は黒くて末端の毛は長いです.

中央通り,2022年8月6日朝,くもり

横からのアングル.斜め上にピンと伸ばしている触角は短いですが,口吻が非常に長いですね.写真では,口吻は頭部の先端から前に伸びたあと,90度曲がって下に伸びていて,白いアベリアの花の底まで届いているのが花びらを透かして見えます.ホシホウジャクの口吻の長さは,体長と同じ4,5cmほどあるそうです.オオスカシバの口吻が2cmなのよりも長いです.これだけ長さが違うと,ホシホウジャクしか蜜を吸えない花などもいろいろありそうです.



カワセミの里,2013年9月16日夕方,晴れ

小型のスズメガが,道端の低木のあちこちでホバリングしながら,まとわりつくように飛び回っていました.花は咲いていないので,蜜を吸っている訳ではなさそうです.すると卵を生んでいるのかな,と想像できます.上の写真でも,腹部を体の前の方に突き出して産卵のような格好.

昼にホバリングしているのをよく見る,翅が透明で体が黄色のオオスカシバなどよりも小型で地味です.後翅の黄色が目立つので,ホシホウジャクかクロホウジャクに見えます.黄色の帯の幅がひろいのでおそらくホシホウジャク(参考3).ホシホウジャクの食草がヘクソカズラで,クロホウジャクの食草はユズリハ,どちらも水元公園にはたくさんありますが,写真の葉の植物は低木にからみついた,つる性のヘクソカズラのようです.写真のガは,ホシホウジャクのメスということにします.参考2,3には,クリアな写真がたくさん出ています.



参考

  1. Macroglossum pyrrhosticta Butler, 1875 in GBIF Secretariat (2021). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/species/5124332 on 2022-10-10.
  2. ホシホウジャク. “みんなで作る日本産蛾類図鑑”. http://www.jpmoth.org/Sphingidae/Macroglossinae/Macroglossum_pyrrhosticta.html, (参照 2023-11-03).
  3. ホシホウジャクとクロホウジャク. “ある蛾屋の記録”. http://www.jpmoth.org/~moth-love/hoshi_kurohoujaku/hoshi_kurohoujaku.html, (参照 2013).
  4. クロホウジャクとホシホウジャクの比較. “東京23区内の虫 2”. http://blog-imgs-73.fc2.com/t/o/k/tokyoinsects2/20131011035107460.jpg, (参照 2023-11-03).
  5. . “”. , (参照 ).