基本情報

和名
ワタカ
分類
条鰭綱 コイ目 コイ科 ワタカ属 (Ischikauia)
英名
(in Jpn.) Wataka
学名
Ischikauia steenackeri
状況
IUCN レッドリスト 2023-1[CR] Endangered (危機) B1ab(iii,v) ver 3.1, Pop. trend decreasing (個体数減少傾向) (参考1)
環境省レッドリスト2020[CR] 絶滅危惧 IA 類 (ただし,原産地の琵琶湖,淀川水系にて) (参考2)

写真とメモ

江戸川(葛飾橋),2017年8月25日夜,晴れ

夕方暗くなる7時前後,水元公園の隣の江戸川で釣りをしてみました.岸から数m,水深1mちょっとぐらいのところ,エサはミミズ.ウキが消えるようなアタリ,なかなかいい引きがあり,取り込んでみましたら初めて見る種類の分からない魚,しかも想定外に大きな魚でびっくり.全長は33cm,全身が明るい銀色の細かい鱗に覆われ,側線が大きくカーブしています.体形はクチボソをそのまんま大きくしたような独特のもので,口が上に向いていて目が大きく,頭部の後ろで背中がぐっと盛り上がっているちょっと迫力ある体型.写真撮影用に持ち歩いているプラケに入らないサイズなので,急遽水びたしにしたコンビニ袋に魚を置いて撮影しました.

帰宅してから写真を元に種類を調べると似たような魚はおらず,あっさり種類が判明.コイ科のワタカという種類でした.最大30cmぐらいということなので,このサイズで成魚なんですね.雑食で植物食性が強い種類とのこと.ミミズで釣れたのは偶然なのか.琵琶湖・淀川水系原産の魚で,原産地では絶滅危惧種なのですが,全国あちこちの水系(利根川水系+江戸川を含む)に移入されている「国内外来種」とのことです.釣ったとき,あちこちの水面に銀色の魚が跳ねるのが何度も見えたのですが,ワタカはよくジャンプする種類らしく,もしあれがみなワタカだとすると,江戸川のワタカはなかなか多いのかもしれません.

ネット上の情報によると,小合溜でもワタカが釣れるらしいです(参考5,6).



参考

  1. Kanao, S., Hasegawa, K. & Mukai, T. 2019. Ischikauia steenackeri. The IUCN Red List of Threatened Species 2019: e.T114826015A114826025. https://dx.doi.org/10.2305/IUCN.UK.2019-2.RLTS.T114826015A114826025.en. Accessed on 06 January 2024.
  2. レッドデータブック・レッドリスト. “生物情報 収集・提供システム いきものログ” (環境省生物多様性センター). https://ikilog.biodic.go.jp/Rdb/booklist.
  3. 魚類図鑑・ワタカ. “プライベート・アクアリウム”. https://aqua.stardust31.com/koi/koi-ka/wataka.shtml, (参照 2024-01-07).
  4. ワタカ. “侵入生物データベース(国立環境研究所)”. https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/50600.html, (参照 2024-01-07).
  5. 水元公園. “飲ん兵衛オヤジの独りごと”. http://blog.livedoor.jp/pepekame/archives/51415619.html, (参照 2024-01-07).
  6. 釣行日‘11 12月04日. “上州屋 松戸常盤台店”. http://www.johshuya.co.jp/shop/choka.php?s=116&no=1048176, (参照 2024-01-07).
  7. . “”. , (参照 ).