ツブカラカサタケ Dapperling
最新の写真
ウッドチップ置き場にも秋のキノコシーズンが来たようです.チップ置き場の常連のツブカラカサタケの群落.
カサの上にはつぶつぶが散らされ,横から見るとひだと柄の白さが目立ちます.
柄にはツバの残骸が黒く残っていました.これまで見たこの種類では,成菌ではツバはほぼ残っておらず,まれに残骸が見える程度でしたが,今回のはどのキノコも黒いツバの残骸が円周に渡って残っています.成菌になるまでの環境がツバが残りやすかったのでしょうか.
こちらは老菌の別の群落.
基本情報
- 和名
- ツブカラカサタケ
- 分類
- 菌界 担子菌門 (キノコ類) ハラタケ綱 ハラタケ目 ハラタケ科 シロカラカサタケ属 (Leucoagaricus)
- 英名
- Dapperling
- 学名
- Leucoagaricus americanus (Peck) Vellinga
- 状況
写真とメモ
ウッドチップ置き場のキノコ,ツブカラカサタケの幼菌がウッドチップ置き場の奥の方にたくさん出ていました.相変わらず食べたら美味しそうな外見ですが,食毒不詳注意! ウッドチップ置き場に生えるキノコは,ウッドチップをどこから持ってきたのかによって生える種類が決まるのではないでしょうか.公園内でチップ化しているのか他の場所から持ってきているのか不明ですが,ツブカラカサタケは最近多くなった気がするのでチップの由来が変わったのかも?と感じています.
雨の後に,いくつにも群生中.
ウッドチップ置き場に生えていたカサの直径15cmほどの大きなキノコです.キノコ全体は白っぽいのですが,カサの表面には褐色の鱗片が発達していて,特に中央部は褐色です.カサは水平に開いているのですが,中央部はこんもりと盛り上がっています.
ツブカラカサタケはハラタケ科のキノコで,夏のウッドチップに生える代表的なキノコのひとつのようです.参考1によるとヨーロッパや北米に多く分布していますが,それ以外の地域でも世界中に分布しているようです.ヨーロッパ産と北米産には違う特徴があり,もとは別種扱いだったのが同じ種類になったと参考2にありました.
柄も白っぽいですが,やや褐色で,鱗片があります.大きくてやわらかく食べたらおいしそうな印象ですが,食毒不詳とのこと.左の柄にはツバの残骸らしきものが付いています.
ヒダは白くて密,付き方は離生に見えます.柄の断面は褐色で,内部は髄状.
ウッドチップ置き場の一角にツブカラカサタケが群生しているところもありました.
幼菌ではカサの中央がもっこり盛り上がっているのが強調されて特徴的な形です.
参考
- Leucoagaricus americanus (Peck) Vellinga in GBIF Secretariat (2021). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/species/2535839 on 2022-08-19.
- ツブカラカサタケ. “三河の植物観察”. https://mikawanoyasou.org/kinoko/tubukarakasatake.htm, (参照 2024-10-22).
- ツブカラカサタケ. “きのこ図鑑”. http://www.yamatabi.net/main/zukan/kinoko/kaf0133.html, (参照 2024-10-22).
- ツブカラカサタケ. “三十九さんの部屋”. https://ameblo.jp/sanjukyu/entry-12509053796.html, (参照 2024-10-22).
- . “”. , (参照 ).
コメント
0 件のコメント :
コメントを投稿