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小合溜沿いの草地,2024年9月15日朝,晴れ

ヤマトシジミよりも大きく,翅裏の色も白っぽく遠目でルリシジミと気づきました.なかなか翅を広げてくれなくて,翅表を見られず.



基本情報

和名
ルリシジミ
分類
節足動物門 昆虫綱 チョウ目 (チョウ類) アゲハチョウ上科 シジミチョウ科 ルリシジミ属 (Celastrina)
英名
Holly Blue
学名
Celastrina argiolus (Linnaeus, 1758)
状況
IUCN レッドリスト 2024-1[LC] Least Concern (絶滅のおそれなし) ver 3.1, Pop. trend stable(個体数動向 安定),Scope of assessment: Europe(対象地 ヨーロッパ)(参考1)
IUCN レッドリスト 2024-1[LC] Least Concern (絶滅のおそれなし) ver 3.1, Pop. trend stable(個体数動向 安定),Scope of assessment: Mediterranean(対象地:地中海地方)(参考2)

写真とメモ

水産試験場跡地,2023年6月17日朝,晴れ

園内ではあまり見かける頻度が多くないルリシジミ.ヤマトシジミより大きく感じる個体が多く,翅裏が白っぽいので飛んでいると気づきます.たいてい翅を閉じていて,ルリシジミの翅の表が見えると写真を撮ってしまうのですが,今回もメスでした.メスの翅表は周囲の黒い部分が広く水色が中央部のみ.オスは翅の外縁に狭い黒帯がありますが,ほぼ水色です.



水べの野草園,2022年6月12日午後,くもり

水辺の野草園のハギにまとわりつくように青いシジミチョウが飛び回っていました.しょっちゅう枝先に止まってはすぐ移動するという産卵場所を探すような動き.翅を見るとルリシジミの夏型のメスとわかりました.

水べの野草園,2022年6月12日午後,くもり

しばらく目で追っていると止まったときに,腹部の先端を折り曲げて先端の芽のあたりに押し付ける産卵の動きをするところも見ることができました.残念ながらその後この場所を探しましたが卵は発見できませんでした.

この場所のハギの花の色は紫色と白で,以前写真を撮ってみたときは,ニシキハギと判断しました(ニシキハギの花は紫色ですが,その白花品種がシラハギです)が,同定があっているかどうか自信なし.



小合溜沿いの草地,2021年3月14日午後,晴れ

湿った泥のところで吸水中のシジミチョウは,ルリシジミでした.園内で見たことはありますが,春先に見たのは初めてです.越冬は蛹とのことで,春に羽化したばかりの個体です.翅表がちょっと見えていますが,ほぼ水色で黒くてせまい縁取りのみはオス.

小合溜沿いの草地,2021年3月14日午後,晴れ

フレッシュな個体できれいです.



園内の林縁,2018年7月1日朝,晴れ

ヤマトシジミよりも少し大きくて少し白っぽいシジミチョウが飛んでました.止まったところを見るとルリシジミ.夏型のよい写真がなかったので翅の裏だけですが掲載.裏の黒点の大きさが秋型よりも大きいでしょうか.ルリシジミはマメ科やバラ科など広い範囲の植物が幼虫の食草ですが,園内ではいる場所が限られているようです.園内では何を食べているのでしょう.日本以外では,ユーラシア大陸から北アフリカ,北~中央アメリカまで分布.多数の亜種に分かれているようです(参考3).



小合溜沿いの草地,2013年11月11日お昼,晴れ

もう11月ですが,晴れた昼,日なたではチョウが飛んでいるのをたくさん見ることができました.キタテハモンシロチョウ,シジミチョウでは,ベニシジミウラナミシジミヤマトシジミ,そしてルリシジミがいました.これは翅を開いてセイタカアワダチソウで吸蜜中.後ろからの撮影ですが,翅の表の周囲の黒い部分が広いので,メスであることがわかります.

小合溜沿いの草地,2013年11月11日お昼,晴れ

一つ上の写真と同じ個体.この時期のルリシジミは秋型というのでしょうか,ヤマトシジミよりもぐっと大きくて,ウラナミシジミに迫るサイズ.羽の裏が青白いのがきれいです.



ごんぱち池の近く,2013年7月28日朝,晴れ

青いシジミチョウが飛び回っていたので,写真を撮ってみたらルリシジミでした.かなり普通よりも小さいサイズ.幼虫の時の栄養状態が悪かった個体?


園内の草地,2013年5月26日夕方,くもり

水色のシジミチョウには,ヤマトシジミ以外にも,ルリシジミやツバメシジミなど何種類かいますが,ヤマトシジミしか写真を撮れていませんでした.どれも普通種だと思うのですが,ルリシジミ,ツバメシジミが水元公園で少なく感じるのは食草の都合なんでしょうか.

もう夕方暗くなってきた時間帯でしたが,よく見るヤマトシジミよりもちょっと大きく,ちょっと色が明るめで鮮やかなチョウがいたので,写真を撮ってみました.やはりルリシジミでしたので,記録としてアップ.



参考

  1. van Swaay, C., Wynhoff, I., Wiemers, M., Katbeh-Bader, A., Power, A., Benyamini, D., Tzirkalli, E., Balletto, E., Monteiro, E., Karaçetin, E., Franeta, F., Pe'er, G., Welch, H., Thompson, K., Pamperis, L., Dapporto, L., Šašić, M., López Munguira, M., Micevski, N., Dupont, P., Garcia-Pereira, P., Moulai, R., Caruana, R., Verovnik, R., Bonelli, S. & Beshkov, S. 2014. Celastrina argiolus. The IUCN Red List of Threatened Species 2014: e.T174235A53710296. Accessed on 15 August 2022 at https://www.iucnredlist.org/species/174235/53710296.
  2. van Swaay, C., Wynhoff, I., Verovnik, R., Wiemers, M., López Munguira, M., Maes, D., Sasic, M., Verstrael, T., Warren, M. & Settele, J. 2010. Celastrina argiolus. The IUCN Red List of Threatened Species 2010: e.T174235A7033895. Accessed on 15 August 2022 at https://www.iucnredlist.org/species/174235/7033895.
  3. "Holly blue," Wikipedia, The Free Encyclopedia, https://en.wikipedia.org/wiki/Holly_blue (accessed April 29, 2021).
  4. ヤマトシジミ、ルリシジミの見分け方.“蝶の図鑑”. http://www.j-nature.jp/butterfly/zukan/yokunita/sijimi1.html, (参照 2023-06-30).
  5. . “”. , (参照 ).