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小合溜沿いの草地,2023年5月21日朝,くもり

褐色系の翅のキタテハ夏型.オスメスはその場ではわかりませんが,写真を見るとわかるようになってきた気がします.この個体は前翅外縁の突起部が大きく飛び出ているのでオスに見えます.



基本情報

和名
キタテハ
分類
節足動物門 昆虫綱 チョウ目 (チョウ類) アゲハチョウ上科 タテハチョウ科 タテハチョウ亜科 キタテハ属 (Polygonia)
英名
Asian Comma
学名
Polygonia c-aureum (syn. Nymphalis c-aureum)
状況

写真とメモ

晩春~夏のキタテハ

小合溜沿いの草地,2018年5月20日朝,晴れ

キタテハの新成虫の日光浴.今年春に生まれた卵から幼虫が育って今の時期に成虫に.春先や秋に見られる秋型に比べて,翅の色に赤みが少なく,薄茶色っぽい色調と,黒い斑点が大きく周囲がぼやっとしているのが夏型です.翅の外縁の突起が小さいのでメスのようです.



小合溜沿いの草地,2017年9月3日朝,晴れ

ヒマワリの花に来ていたキタテハです.吸蜜中じっとしているところ,翅の裏を観察すると,明るい黄色系統の地色に,全体的に白っぽい紫色を帯びているのがわかりました.春に見られる越冬個体(秋型)の濃い色とはかなり雰囲気が違いますね.

小合溜沿いの草地,2017年9月3日朝,晴れ

同じ個体の翅の表面.この個体は夏型なんですね.春に見られる秋型が鮮やかなオレンジ色なのに比べて(このページ下のほうの写真),渋めの茶色が地色で,散らばる黒斑が大きく,また周囲に滲むようになっています(参考1).羽の形からメスのようです.



圃場,2014年7月20日午後,晴れ

圃場の疎林にて.葉陰で休んでいるキタテハを発見.翅の裏のCの模様が見えます.キタテハの学名(種小名)は,この模様が元になっていて,c-aureum (金色のC)です.一方,近縁種のシータテハはその和名もCの模様に由来していますが,こちらの学名は c-album (白いC)です.どちらも同じような色のCの字に見えるんですけど.


秋のキタテハ

小合溜沿いの草地,2022年11月11日午前,晴れ

タテハチョウはオス・メスの翅の差が小さくて区別が難しい種類が多いですが,参考2のサイトにあったキタテハのオス・メスの区別法を使って判断してみました.上の写真の個体はメスです.判断には,前翅の外縁の前から3分の1ほどのところにある突起の作る角度,とくに突起の前の斜めの部分の角度がわかりやすいようです.突起がより大きく飛び出して,前の部分が外側に向かって尖っていればオス,突起があまり飛び出しておらず,その前の部分の作る角度が翅の前後方向に近ければメス.



小合溜沿いの草地,2021年11月7日午後,晴れ

晩秋の日向の草むらで見つけたキタテハ.翅の赤みに強い秋型で,外縁の突起の長いオスです.翅の外苑の暗色部の色も薄くて茶色いので,翅全体が赤く色づいた印象できれいです.


越冬明けのキタテハ

圃場,2017年3月5日午前,晴れ

キタテハの越冬明け個体が活動していました.翅の輪郭がなだらかで,尖っているところが目立たないのでメスでしょうか.



中央広場付近,2013年3月10日午前,晴れ

晴れて気温が20度を超えていたので,この日は成虫で越冬した虫はみな出てきた模様.キタテハも飛んでいました.写真の個体は,冬を越したにしては翅があまり傷んでいません.翅の形からオスのようです.

中央広場付近,2013年3月10日午前,晴れ

冬枯れの景色の中では,キタテハの翅の裏側は完全に保護色です.止まってじっとしていると見失ってしまいます.



参考

  1. キタテハ. “昆虫エクスプローラ”. http://www.insects.jp/kon-tyokitateha.htm, (参照 2023-01-14).
  2. 雌雄☆ キタテハ秋型の雌雄判別法Ver.1.0 . “蝶鳥ウォッチング”. https://yoda1.exblog.jp/11568107/, (参照 2023-01-14).
  3. . “”. (参照 ) .