オオクチバス(ラージマウスバス) Largemouth Bass
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風がなくて水が澄んでいたので,なにか見えないかと水際にそっと近づいてみたら,ちょっと先の水面に大きなブラックバスが2頭,浮かんでいました.園内の水路では50cm以上のコイをよく見ますが,それよりは小さいですが,このバスも30~40cmぐらいありそうです.水面に浮いているのはエサが落ちてくるのを待っているところでしょうか.手前にいる魚を拡大したのが下の写真です.
体の側面には前後方向に黒い帯が走り,ラージマウスとわかります.頭部と口が大きく,体が細くてやせています.大型のバスが住む環境としてはこの場所は栄養不足?
写真を撮っている間に,こちらの姿が水に映ったか,ゆっくり反転して潜っていきました.
基本情報
- 和名
- オオクチバス,ラージマウスバス
- 分類
- 条鰭綱 スズキ目 サンフィッシュ科 オオクチバス属 (Micropterus)
- 英名
- Largemouth Bass
- 学名
- Micropterus salmoides
- 状況
- 外来生物法(最終更新:令和5年4月1日):特定外来生物(参考1)
- 外来生物法:生態系被害防止外来種(最終 修正版,2015年) (国外由来の外来種 > 総合対策外来種 > 緊急対策外来種,Ⅰ,Ⅱ 分布拡大期~まん延期 ①②③④ ⑤) (参考2)
- IUCN/ISSG 世界の侵略的外来種:侵略的外来種(アジア,ヨーロッパ,アフリカ,北中南米),原産(米国,カナダ,メキシコ) (参考3)
- IUCN レッドリスト 2023-1:[LC] Least Concern (絶滅のおそれなし) ver 3.1, Pop. trend stable(個体数動向 安定) (参考4)
写真とメモ
バスを釣りたい方にご注意:水元公園内ではすべての場所で投げ釣り禁止です.
小合溜にはブラックバスがいるとは聞いていましたが,ネット上では写真などを見たことがありませんでした.もう10年ほど自分で釣れないかとミミズエサで試していますがブルーギルばかりなので,今はもう生息していないのかなと.今回ついに園内で発見したのは,釣りではなく目視でした.写真は岸際の水面近くに2頭のブラックバスが浮いているところ.ブラックバスのうち,ラージマウス(オオクチバス)はこのような流れのあまりない止水域で,上から落ちてくる生き物や水中の生き物を狙って食べるようです.スモールマウス(コクチバス)とは生息域や習性がかなり違います.
写真の魚の大きさはどちらも30cm未満に見えます.これだけ探し続けてやっと見つけられたのは,園内での個体数はあまり多くないのだと思います.いる場所が限られているのかもしれません.
1匹ずつ拡大したところ.こちらは側面の黒い縦帯がはっきりしているように見える個体.顔のエラブタ付近に放射状の黒帯も見えます.動いているのを見ると顔の反対側の口のそばで皮膚が剥がれていました.
もう1頭は尾が真ん中で裂けて上下に分かれています.側面の黒帯はあまり目立ちません.
参考
- 特定外来生物等一覧. “日本の外来種対策” (環境省 自然環境局). https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/list.html.
- 生態系被害防止外来種リスト.“日本の外来種対策”(環境省 自然環境局). https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/iaslist.html.
- Global Invasive Species Database (2022) Species profile: Micropterus salmoides. Downloaded from http://www.iucngisd.org/gisd/speciesname/Micropterus+salmoides on 18-08-2022.
- NatureServe. 2019. Micropterus salmoides. The IUCN Red List of Threatened Species 2019: e.T61265A58310038. https://dx.doi.org/10.2305/IUCN.UK.2019-2.RLTS.T61265A58310038.en. Accessed on 18 August 2022.
- . “”. (参照 ) .
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