オオヤマトンボ Regal Pond Cruiser
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空全体では雲が多いのですが,晴れ間の出るときは結構日差しが強く気温も上昇中の朝.林縁の草地を飛び回るトンボが何頭か目に止まりました.大きいのと小さいのがいて,小さい方はゆっくり飛んでいるときにクロスジギンヤンマと判明したものの,止まらずに飛んでいってしまいました.大きい方は飛ぶのが速かったのですが,草地の周囲の木の梢まで飛んでいって止まったところの写真がこちらです.オオヤマトンボの大きさを実感.この個体は腹部の曲線を見るとオスでしょうか.この時期は,園内でオオヤマトンボの見られる最初の頃ではないかと思います.この日はまだウチワヤンマは見られませんでした.
基本情報
- 和名
- オオヤマトンボ
- 分類
- 節足動物門 昆虫綱 トンボ目 エゾトンボ科 オオヤマトンボ属 (Epophthalmia)
- 英名
- Regal Pond Cruiser
- 学名
- Epophthalmia elegans
- 状況
- IUCN レッドリスト 2022-2:[LC] Least Concern ver 3.1(絶滅のおそれなし), Pop. trend stable (個体数動向 安定) (参考1)
写真とメモ
池の周囲の,たぶんキショウブと思われる草の葉についているヤゴの抜け殻です.抜け殻は非常に大きいので,園内で見ることができるトンボを思い浮かべながら種類を確認してみました.園内で個体数の多い大きなトンボというと,サナエトンボ科のウチワヤンマ,ヤンマ科のギンヤンマなどでしょうか.ウチワヤンマの抜け殻を見つけたことがありますが,もっとほっそりしていました.ヤンマの抜け殻も頭部は幅が広いですが体の横幅は細い印象.残った水元公園名物のトンボというと,エゾトンボ科のオオヤマトンボ.この抜け殻は頭部は非常に小さく,腹部が小判状に広がって幅が広いですが,オオヤマトンボのヤゴの抜け殻の形とマッチしていました.
夏の小合溜沿いにいつも飛んでいる大型のトンボといえばオオヤマトンボですが,偶然遭遇したラッキーな瞬間.バサバサっと音がしたほうを見たら,交尾中の大型のトンボが高く飛んでいき,近くの木の高さ5mほどの枝に止まったのが見えました.双眼鏡でオオヤマトンボの金属的な緑色の光沢を確認できました.遠かったので自分のカメラと技術では厳しいですが,あまりぶれていない写真もなんとか撮影できたのでよかったです.オスの腹部がメスの頭部の上をぐるっと回って頚部に伸びています.下のメスのほうが一回り大型に見えます.
ちょっと角度を変えて.
力強く飛んでいるのを見たときは大きなヤンマ類に見えました.緑色の目と黒と黄色の体のストライプからオニヤンマかなと思ったのですが,写真を撮るとエゾトンボ科のオオヤマトンボでした.エゾトンボのなかまは体に濃緑色の金属光沢があるグループですが,写真では(現場でも)体は黒く見えています.
かなりブレてはいますが,飛んでいるトンボの写真撮影は,なんとかこれが初めての成功といってもよいかと思っています(祝).このトンボは小合溜の水辺に沿って毎回同じ道筋を往復していて,自分が立っている場所を避けずにすぐ近くを飛び続けてくれたので狙いがつけやすかったこと,明るい真昼の日向だったのが幸いしたのだと思います.自分の撮影の腕とこのコンデジで,写真の品質を改善するにはどうするのがよいのか…シャッタースピードを短く固定? ISO感度をオートでなく高い状態で固定?
参考
- Wilson, K. D. P. 2009. Epophthalmia elegans. The IUCN Red List of Threatened Species 2009: e.T167188A6312899. Downloaded from http://dx.doi.org/10.2305/IUCN.UK.2009-2.RLTS.T167188A6312899.en on 28 July 2018.
- オオヤマトンボ - 『飛ぶ宝石・トンボの世界』 http://www.acn-tv.ne.jp/~tonbofly/ooyamatonbo.html
- オオヤマトンボ - 『神戸のトンボ/兵庫県とその近隣のトンボたちリスト』 http://www.odonata.jp/01live/Macromiidae/Epophthalmia/elegans_elegans/index.html
- エゾトンボ科の羽化殻(オオヤマトンボ). “近畿地方のトンボ雑記”. (参照 2022-08-22) http://www.tombon.com/EX-Corduliidae2.htm.
- . “”. (参照 ) .
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