写真とメモ

現場その3・ヒドリガモ(最新の写真)

水辺の生き物観察池(トンボ池),2023年2月19日夜,くもり

池の近くで見つけた鳥の死体です.翼があるので鳥だとはすぐわかりますが,頭部がない!体もほとんどない!ということで,もともとどういう体型をしていた鳥かがわかりません.頭部がないというのが,タカは獲物の頭部を切り取る習性がありますので,きっとタカに食べられたあとだろうと予想できます.ということで,この鳥の種類の判別をしてみました.

水辺の生き物観察池(トンボ池),2023年2月19日夜,くもり

獲物の足の拡大.黒い足で,水かきがあります.水鳥のようです.

水辺の生き物観察池(トンボ池),2023年2月19日夜,くもり

最初は腹側が上になっていたので,ひっくり返してみたら,背中の羽が細かい白黒の模様が入っていることがわかり,羽の色から,ヒドリガモのオスなのではないかと思います.ヒドリガモは中型のカモなので,これを獲物にできるタカはオオタカぐらいでしょうか.

水辺の生き物観察池(トンボ池),2023年2月23日夕方,晴れ

後日,昼にこの場所に来てみたら,羽がたくさん散らばっているのも発見.この場所でタカに食べられたようです.



現場その2・コサギ

水産試験場跡地、2014年1月13日午後、晴れ

道端に白い羽がちらばっていたので撮影。死体がみつからなかったので、食べ方の様子がわかりません。タカのしわざではない可能性もあります。

水産試験場跡地、2014年1月13日午後、晴れ

現場の羽を見ると、コサギのようです。写真のスケールは1区切りが1cm。


現場その1・ドバト

噴水広場周辺、2013年12月31日午後、晴れ

噴水広場の近くの木立ちでドバトの死骸を見つけたのですが、その様子がちょっと独特でした。写真では肉の赤い色が生々しかったので色だけ処理してあります(苦手でない方向けに、色の処理をしていない、ちょっと生々しい画像もあります)。

この死骸で目立ったのは、胴体の部分にわずかに赤い肉の残っている胸壁(肋骨)が見え、胸部や腹部の内臓がほぼ残っていないように見えることです。一見して動物に食べられた様子ですが、両方の翼や尾、足などはあまり乱れていません。一方、頭部がついていませんでした。また、この死骸のあった場所の数m以内に羽根がむしられたように集まっている場所がありました(下の写真)。これらの点は、参考1~3のサイトを見ると、タカなどの猛禽類などに食べられた特徴とよく一致します。このあたりにいる鳥でドバトを食べそうなのはオオタカやハイタカが第一候補でしょうか。ノスリもあるかもしれません。たとえば、埼玉県のページによると(参考4)、オオタカの残す食痕の4分の1以上がドバトだそうです(食べ残しの体や羽根などを「食痕」と呼ぶそうです)。

ドバトの肉や血の色がまだあまり変色していない様子から考えると、この日の朝などに犠牲になったのではと思います。この写真の状態で、これ以上食べないのか、途中で中断されたがまた食べに戻ってくるのか、どちらなんでしょう。

噴水広場周辺、2014年1月3日朝、晴れ

ドバトの羽が一箇所を中心に散らばっています。タカがここでハトの羽をむしって解体した現場です。散らばっている羽は短くてフワフワした胴体に生えている羽ばかりです。頭部は付近にはありませんでした。別のところで食べた?

噴水広場周辺、2013年12月31日午後、晴れ

こちらが近くに散らばっていたドバトの羽。写真のスケールは1区切りが1cm。

噴水広場周辺、2013年12月31日午後、晴れ


噴水広場周辺、2014年1月3日朝、晴れ

数日後のドバトの死骸(の一部)の様子。画像クリックするとモザイクなしが表示されます。かなり様子が変わっていました。続きを食べたのはタカなのでしょうか。残っていたのは骨盤、足の骨、尾だけで、翼や胴体がないのは、千切れてしまったのか、持って行ったのか。


参考

  1. タカの仕業. “きたきつねの雑記帳”. http://northfox.cocolog-nifty.com/zakkichou/2010/05/post-42b9.html, (参照 2023-03-14).
  2. また鳥の死骸. “三河湾徘徊記”. http://pinno601.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/post-bbde.html, (参照 2023-03-14).
  3. 猛禽類の食痕. “小雀公園里山日記”. http://kosuzumep.exblog.jp/17496261, (参照 2023-03-14).
  4. 埼玉県オオタカ等保護指針. “埼玉県”. https://www.pref.saitama.lg.jp/a0508/seibututayousei/ootaka-hogoshishin.html, (参照 2023-03-14).
  5. . “”. , (参照 ).