オオタカ Northern Goshawk
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観察窓から見えるところに止まっていたオオタカ.1週間前に成鳥が止まっていたのと同じハンノキの上の方です.小枝に隠れて詳細は見えませんが,褐色の背中と翼に点在する白斑が目立ちます.白い眉斑が太くてりりしいです.
基本情報
- 和名
- オオタカ
- 分類
- 鳥綱 タカ目 タカ科 ハイタカ属 (Accipiter)
- 英名
- Northern Goshawk, Eurasian Goshawk
- 学名
- Accipiter gentilis
- 状況
- 環境省レッドリスト2020:[NT] 準絶滅危惧 (参考1)
- 東京都レッドリスト(本土部)2020年見直し版 東京都区部における区分:[EN] 絶滅危惧 IB 類,東京都本土部全体における区分:[VU] 絶滅危惧 II 類 (参考2)
- 埼玉県レッドデータブック動物編2018(第4版)
<繁殖鳥> 加須・中川低地における区分:[VU] 絶滅危惧 II 類 ,全県における区分:[VU] 絶滅危惧 II 類,
<越冬鳥> 加須・中川低地における区分:[VU] 絶滅危惧 II 類,全県における区分:[VU] 絶滅危惧 II 類 (参考3) - 千葉県レッドリスト-動物編(2019年改訂版): [C] 要保護生物 (参考4)
- IUCN レッドリスト 2023-1:[LC] Least Concern (絶滅のおそれなし) ver 3.1, Pop. trend unknown (個体数動向 不明) (参考5)
写真とメモ
観察窓から水際のハンノキの上の方にオオタカの成鳥がいるのが見えました.周囲を睨みながら止まっていました.その後飛んでいきましたが,しばらくしたらハトを捕まえて来て,近くの水際の地面に着地しましたが,写真は撮れず.木に止まっていたのは獲物を探して待機していたのだと思います.
観察窓から幼鳥が見えました.尾羽の模様が識別できるくらいの近い距離.オオタカは生まれた年の翌年の夏から秋に成鳥の羽に換羽するとのことで,この季節は2年目だとしたらもう成鳥の羽になっている時期.生まれて最初の冬を迎える幼鳥なのだと思います.
小合溜にいた自分のすぐ近くを,オオタカが激しく鳴きながらカラスを追って林のなかに飛んでいくのを見ました.しばらくするとその方角から,フィュー,フィューというヒドリガモのような鳴き声が.この声もオオタカだろうと林の中を声のする方に歩いていくと,頭上に幼鳥をみつけました.鋭い黄色い目,白い眉はあまりはっきり見えず,頬が白っぽく見えます.鳴いていたのは誰か(親?)にアピール中だったのかな?
止まっていた枝はラクウショウでしょうか.バードサンクチュアリの観察窓以外でオオタカを見られたのははじめてで,こんなに近くから写真が撮れたことはありませんでした.
今年の春の繁殖期に,園内の林でオオタカが巣作りをしているという話題があったらしいです.自分自身が,巣(上の写真)と看板(下の写真)に気づいたのは,この写真を撮影したときで,すっかり出遅れていました.今年の春は園内で釣りばかりしていたので… 出遅れというのは,他サイトの情報を見る限り,カラスの巣を再利用する形でオオタカが巣作りをはじめ,かなり早い段階からその周辺への立入禁止看板の設置などが行われ,見守り体制に入ったらしいですが,肝心の巣作りはカラスの攻撃妨害を浴びて,途中で頓挫してしまい,抱卵まで行かなかった模様.すでに上の巣は空き家になっているようです.ということで,もう過去形なので掲載しています.
このパウチ看板と虎ロープで,ぐるりと付近が囲まれています.この場所の周囲は,林内の遊歩道に囲まれていますので,巣は360度方向から来園者に観察されてしまう場所です.もし巣作りが最後まで行っても,この場所のプレッシャー下でオオタカはうまく子育ててきたんだろうか,もっと広い範囲を立ち入り禁止にしないと厳しかったのでは,などと感じました.オオタカの巣作られる場所,大抵の場合はもっと人目につかない場所なのだと思いますので,また次回うまくいって欲しいものです.
周囲をハシブトガラスの群れに囲まれて,厳重監視体制下におかれたオオタカ成鳥です.オオタカがちょっと動くとカラスも大騒ぎ.オオタカはこういう生活にストレスを感じないのでしょうか.
快晴の日,中央広場でオオタカとカラスの空中戦を目撃しました.はじめはカラスがオオタカを追いかけていたと思ったら,オオタカがカラスを追うこともあり,この写真ではオオタカがカラスを追っているように見えます.写真では,オオタカの尾の縞模様がかろうじて見えています.オオタカの翼を広げた開長がカラスよりも横幅が狭く見えます.最後は2頭でくるくる回りながら次第に空高く登って行って見えなくなってしまいました.
バードサンクチュアリの観察窓から,オオタカの成鳥と幼鳥.2つの矢印は,上が成鳥,下が幼鳥のようです.周囲をハシブトガラスに固められて,一挙手一投足を見張られている状態です.
少し近めのところに止まっていた幼鳥.右上の写真で,胸に茶色い縦方向の縞模様が見えます.翼を広げて飛び出していくところ.
一つ上の写真と同じ個体の幼鳥.こちらもピンボケですが飛び出したところ.
こちらは胸が白く見える成鳥です.オオタカが止まっているのはいつも遠くの枝ですが,今のカメラでも,いつかはもっと鮮明な写真を撮れる機会があるといいなと思っています.
バードサンクチュアリの観察窓に立ち寄ると,オオタカの成鳥が止まっているのが見えました.何人かのカメラマンの方たちは,今日は動きそうにないねと言いながらの飛び出し待ちモードのようでした.止まっているところでも取りたい自分はパシャパシャ.ただし場所が遠くて,さらに木陰なので,コンパクトデジカメの限界に挑戦,という風情の写真となりました.
バードサンクチュアリの観察窓から.オオタカがここに姿を見せるらしいことを知って,近くを通るたびに寄ってみることにしてから,この日は,1年間で10回目ぐらいだったでしょうか.やっと見ることができました(その間,タカ類ではノスリは3回ぐらい見られました).このオオタカは首や胸が白く見えて,茶色い羽のシマシマがないので成鳥でしょうか.
観察所の正面の林から,鷹っぽい高い声が聞こえたので,姿をしばらく探しまわって発見.デジカメのズームを最大にしてかろうじて判別できる,遠くのオオタカでした.姿を見つけてから飛んで行ってしまうまで,10分ぐらい止まっていましたので,遠いながらもゆっくり観察できました.煙った感じの暗いくもりの日だったこともあり,写真はかなりぼーっとしているのですが,まずは記録できたことで満足.
写真をパシャパシャ撮影しながら,カメラの液晶で観察していたのですが,オオタカは,いくつかの方角を気にして,睨んでいるようでした.そのうちの一方向がこちらの方向で,じーっと睨まれている感じがしてました.観察所には自分以外にもう1,2人の人がいましたが,物音がしたり,私達が動くのが観察窓を通して見えるのか,それともバードサンクチュアリはいつも怪しい場所なので気をつけるようにしているのか.
そのとき写真を撮っていたのは自分だけだったのですが,気のせいかもしれませんが,カメラのシャッターをきるとオオタカがこちらを向くような気がして,もしかしたらカメラが出すシャッターの人工音「パシャリ」という音が聞こえてるのか,焦点合わせ用にデジカメから出る赤い光(赤と赤外線も含む)が見えちゃっているのかも?とか想像しています.タカの視覚をもってすれば,こちらが観察されてしまっているのかも.
自分のデジカメで,ズームX20(最高倍率)で撮影した写真をトリミングしないと,この日のオオタカの写真はこうなります.オオタカ,どこにいるかわかりますか?
参考6には,水元公園で撮影されたオオタカのしびれる写真.この格好よさに,もう写真見るだけで満足のレベル.
参考
- レッドデータブック・レッドリスト. “生物情報 収集・提供システム いきものログ” (環境省生物多様性センター). https://ikilog.biodic.go.jp/Rdb/booklist.
- レッドリスト・レッドデータブック・植生図. “東京都環境局”. https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/nature/animals_plants/red_data_book/.
- 埼玉県レッドデータブックについて. “埼玉県生物多様性センター”. https://saitama-biodiversity-center-cessgis.hub.arcgis.com/pages/saitamardb.
- 千葉県レッドデータブック・レッドリストについて. “千葉県環境生活部自然保護課 生物多様性センター” https://www.bdcchiba.jp/reddatebook_redlist.
- BirdLife International. 2021. Accipiter gentilis. The IUCN Red List of Threatened Species 2021: e.T22695683A198505113. https://dx.doi.org/10.2305/IUCN.UK.2021-3.RLTS.T22695683A198505113.en. Accessed on 25 December 2023.
- 水元公園(その2) 2009/02/23. “野鳥道傳説Ⅱ”. http://yoshino88.blog31.fc2.com/blog-entry-447.html, (参照 2023-12-26).
- . “”. , (参照 ).
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