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圃場,2024年12月22日午前,晴れ

ロウバイの花を撮りに来たわけではないのですが,黄葉のきれいな低木を見つけて近づいてみたらロウバイでした.大きくてツヤのある葉が黄色く光っています.

圃場,2024年12月22日午前,晴れ

葉の間の枝を見ると,花はまだ咲いていませんがまんまるのつぼみが大きくなりかけています.早い年はもうそろそろ花が咲き始める時期で,今年も花の咲く時期も近づいていると思います.これまでロウバイの花の時期には葉は残っていないと思うので,これから黄葉が終わって落葉→開花の順に進むでしょうか.葉が残っているうちに花が咲いてしまうと,花が目立たないかもとか思ってしまいます.

圃場,2024年12月22日午前,晴れ



基本情報

和名
ロウバイ
分類
被子植物類 モクレン類 クスノキ目 ロウバイ科 ロウバイ亜科 ロウバイ属 (Chimonanthus)
英名
Wintersweet, Japanese Allspice
学名
Chimonanthus praecox (L.) Link
状況
IUCN レッドリスト 2024-2[LC] Least Concern (絶滅のおそれなし) ver 3.1, Pop. trend stable (個体数動向 安定) (参考1)

写真とメモ

圃場,2020年1月13日お昼,晴れ

この冬,つぼみが次第にふくらんできた時期でした.上の写真の花が最初の1輪のようにも見えました.周囲にも,大きくふくらんだつぼみが増えてきています.満開になると周囲がロウバイの香りで満たされますが,まだほんの咲き始めなので香りもかすか.



みさと公園,2015年12月30日午後,晴れ

みさと公園の広場の北端のほうに,ロウバイがたくさん並んで植えてある場所がありました.時期はもう満開です.この付近一帯ロウバイの香りが立ち込めています.こんな場所があったとは.

みさと公園,2015年12月30日午後,晴れ



圃場,2015年12月16日午後,晴れ

咲き終わりに近い時期ではなく,咲き始めのロウバイが撮りたかったので,圃場のロウバイを見に来ました.12月中旬では,つぼみが大きく膨らみ,遠目に見ても黄色い色が目立つようになっていました.この日は,つぼみの中に1つだけ咲いている花を見つけることができました.「1番花」です.咲いている花が1つだけだと,さすがにまだロウバイのよい匂いが感じられません.



圃場,2014年4月29日朝,晴れ

ロウバイの実の写真を撮ってきました.ロウバイの実は大きくて,この中にはツバキやビワの種に似たサイズの種が何個もできます.ロウバイの種の発芽率はよいそうです.



圃場,2014年2月2日午後,晴れ

圃場の一画で,ロウバイの花が満開になっていました.ロウを塗ったような強い光沢のある花びらが印象的です.近くに寄ると,ロウバイのいい匂いが強く香ります.虫も集まってきていました.

去年の冬は,2月後半に見に来たらほとんどの花が茶色っぽくなってしまっていたので,今年はちょっと早めに見に来ました.まだまだつぼみもたくさん付いていますが,この写真の1週間後に降った大雪でその後の花がどうなるか…

圃場,2014年2月2日午後,晴れ

圃場,2014年2月2日午後,晴れ

この場所には,何本か並べて植えられているのですが,水元公園のロウバイとしてネット上で見られる写真のうちの多くが,この場所のものなのではないかと思います.その情報によると,12月からすでに咲きはじめているようです.

圃場,2014年2月2日午後,晴れ

こちらは茶色くなった前年の実.この中にでき上がった種が入っているはず.


ロウバイには原種の他に栽培品種がいくつかあって,そちらのほうが広く見られるそうです.品種では花びらの形や黄色の濃さ,内部の花びらの色が赤紫色かどうかなどが違うそうです.参考3,4などのように,ワロウバイ(原種?),トウロウバイ(C. praecox var. grandiflora),ソシンロウバイ(C. praecox var. concolor),マンゲツロウバイ(C. praecox var. lutea cv. Mangetsu)など,いろいろな品種の写真がネット上に見られますが,ネット上の情報では決め手がなくて,各品種の区別がはっきりしません.

水元公園のロウバイがどの品種かという情報もありませんので,花の特徴を紹介してみます.

圃場,2014年2月2日午後,晴れ

この写真にあるのが,この日,花をたくさんつけていた株です.この株の花は,花びらが濃い黄色で丸みを帯びて,花の内部に赤い色が見え,内部の花びらに赤い縁取りがあるように見えます.ロウバイの原種では,花びらが剣状に尖っていて,内部の花びらは赤紫色とのことなので,それとはかなり違います.マンゲツロウバイというのが近いように思えますが,トウロウバイも近い?

圃場,2014年2月2日午後,晴れ

この株は,みごとな満開でした.

圃場,2014年2月2日午後,晴れ

一方,こちらが別の株に咲いていた花です.上の写真よりも花の色がずっと薄く,ロウ細工のような半透明の花びらです.花の内部までみな黄色で,どこにも赤みがありません.これはソシンロウバイという品種の特徴にあっているように思います.マンゲツロウバイもソシンロウバイからできたものということでこちらもマンゲツロウバイなのかもしれません.

圃場,2014年2月2日午後,晴れ

この株は,花がちょっと少なめでした.花の時期がずれているのかもしれません.



参考

  1. Lin, Q., Qin, h., Botanic Gardens Conservation International (BGCI) & IUCN SSC Global Tree Specialist Group. 2019. Chimonanthus praecox. The IUCN Red List of Threatened Species 2019: e.T147377321A147623049. https://dx.doi.org/10.2305/IUCN.UK.2019-2.RLTS.T147377321A147623049.en. Accessed on 24 December 2024.
  2. Chimonanthus praecox (L.) Link in GBIF Secretariat (2023). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/species/7275851 on 2024-12-24.
  3. 満月ロウバイと素心ロウバイの違い. “畑の毎日”. http://kusaki.way-nifty.com/mainiti/2008/01/post_1b86.html, (参照 2024-12-24).
  4. ロウバイの花まっ盛り・・・愛知県植木センター.“M.KEIZOの「花のある風景」撮りある記”. https://plaza.rakuten.co.jp/matsutani/diary/201402070000/, (参照 2024-12-24).
  5. . “”. , (参照 ).