ロウバイ Japanese Allspice
最新の写真
ロウバイの花を撮りに来たわけではないのですが,黄葉のきれいな低木を見つけて近づいてみたらロウバイでした.大きくてツヤのある葉が黄色く光っています.
葉の間の枝を見ると,花はまだ咲いていませんがまんまるのつぼみが大きくなりかけています.早い年はもうそろそろ花が咲き始める時期で,今年も花の咲く時期も近づいていると思います.これまでロウバイの花の時期には葉は残っていないと思うので,これから黄葉が終わって落葉→開花の順に進むでしょうか.葉が残っているうちに花が咲いてしまうと,花が目立たないかもとか思ってしまいます.
基本情報
- 和名
- ロウバイ
- 分類
- 被子植物類 モクレン類 クスノキ目 ロウバイ科 ロウバイ亜科 ロウバイ属 (Chimonanthus)
- 英名
- Wintersweet, Japanese Allspice
- 学名
- Chimonanthus praecox (L.) Link
- 状況
- IUCN レッドリスト 2024-2:[LC] Least Concern (絶滅のおそれなし) ver 3.1, Pop. trend stable (個体数動向 安定) (参考1)
写真とメモ
この冬,つぼみが次第にふくらんできた時期でした.上の写真の花が最初の1輪のようにも見えました.周囲にも,大きくふくらんだつぼみが増えてきています.満開になると周囲がロウバイの香りで満たされますが,まだほんの咲き始めなので香りもかすか.
みさと公園の広場の北端のほうに,ロウバイがたくさん並んで植えてある場所がありました.時期はもう満開です.この付近一帯ロウバイの香りが立ち込めています.こんな場所があったとは.
咲き終わりに近い時期ではなく,咲き始めのロウバイが撮りたかったので,圃場のロウバイを見に来ました.12月中旬では,つぼみが大きく膨らみ,遠目に見ても黄色い色が目立つようになっていました.この日は,つぼみの中に1つだけ咲いている花を見つけることができました.「1番花」です.咲いている花が1つだけだと,さすがにまだロウバイのよい匂いが感じられません.
ロウバイの実の写真を撮ってきました.ロウバイの実は大きくて,この中にはツバキやビワの種に似たサイズの種が何個もできます.ロウバイの種の発芽率はよいそうです.
圃場の一画で,ロウバイの花が満開になっていました.ロウを塗ったような強い光沢のある花びらが印象的です.近くに寄ると,ロウバイのいい匂いが強く香ります.虫も集まってきていました.
去年の冬は,2月後半に見に来たらほとんどの花が茶色っぽくなってしまっていたので,今年はちょっと早めに見に来ました.まだまだつぼみもたくさん付いていますが,この写真の1週間後に降った大雪でその後の花がどうなるか…
この場所には,何本か並べて植えられているのですが,水元公園のロウバイとしてネット上で見られる写真のうちの多くが,この場所のものなのではないかと思います.その情報によると,12月からすでに咲きはじめているようです.
こちらは茶色くなった前年の実.この中にでき上がった種が入っているはず.
ロウバイには原種の他に栽培品種がいくつかあって,そちらのほうが広く見られるそうです.品種では花びらの形や黄色の濃さ,内部の花びらの色が赤紫色かどうかなどが違うそうです.参考3,4などのように,ワロウバイ(原種?),トウロウバイ(C. praecox var. grandiflora),ソシンロウバイ(C. praecox var. concolor),マンゲツロウバイ(C. praecox var. lutea cv. Mangetsu)など,いろいろな品種の写真がネット上に見られますが,ネット上の情報では決め手がなくて,各品種の区別がはっきりしません.
水元公園のロウバイがどの品種かという情報もありませんので,花の特徴を紹介してみます.
この写真にあるのが,この日,花をたくさんつけていた株です.この株の花は,花びらが濃い黄色で丸みを帯びて,花の内部に赤い色が見え,内部の花びらに赤い縁取りがあるように見えます.ロウバイの原種では,花びらが剣状に尖っていて,内部の花びらは赤紫色とのことなので,それとはかなり違います.マンゲツロウバイというのが近いように思えますが,トウロウバイも近い?
この株は,みごとな満開でした.
一方,こちらが別の株に咲いていた花です.上の写真よりも花の色がずっと薄く,ロウ細工のような半透明の花びらです.花の内部までみな黄色で,どこにも赤みがありません.これはソシンロウバイという品種の特徴にあっているように思います.マンゲツロウバイもソシンロウバイからできたものということでこちらもマンゲツロウバイなのかもしれません.
この株は,花がちょっと少なめでした.花の時期がずれているのかもしれません.
参考
- Lin, Q., Qin, h., Botanic Gardens Conservation International (BGCI) & IUCN SSC Global Tree Specialist Group. 2019. Chimonanthus praecox. The IUCN Red List of Threatened Species 2019: e.T147377321A147623049. https://dx.doi.org/10.2305/IUCN.UK.2019-2.RLTS.T147377321A147623049.en. Accessed on 24 December 2024.
- Chimonanthus praecox (L.) Link in GBIF Secretariat (2023). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/species/7275851 on 2024-12-24.
- 満月ロウバイと素心ロウバイの違い. “畑の毎日”. http://kusaki.way-nifty.com/mainiti/2008/01/post_1b86.html, (参照 2024-12-24).
- ロウバイの花まっ盛り・・・愛知県植木センター.“M.KEIZOの「花のある風景」撮りある記”. https://plaza.rakuten.co.jp/matsutani/diary/201402070000/, (参照 2024-12-24).
- . “”. , (参照 ).
最新の写真
基本情報
- 和名
- ●●●●
- 分類
- 菌界 担子菌門 (キノコ類) ハラタケ綱 タマチョレイタケ目 タマチョレイタケ科 ケガワタケ(Lentinus) 属
- 分類
- 菌界 子嚢菌門 (地衣類) チャシブゴケ菌綱 チャシブゴケ目 キゴケ科 キゴケ (Stereocaulon) 属
- 分類
- 鳥綱 ブッポウソウ目 カワセミ科 カワセミ属
- 分類
- 条鰭綱 スズキ目 サンフィッシュ科 レポミス属(ブルーギル属)
- 分類
- 被子植物類 真正双子葉類 バラ類 バラ目 バラ科 シモツケ属
- 分類
- 被子植物類 単子葉類 ツユクサ類 イネ目 イネ科 ヨシ属
- 分類
- 菌界 担子菌門 ハラタケ綱 ハラタケ目 ハラタケ科 ハラタケ属
- 分類
- 節足動物門 昆虫綱 チョウ目 (ガ類) ヤガ上科 トモエガ(Erebidae)科 ヒトリガ亜科 Chionarctia 属
- 分類
- 節足動物門 昆虫綱 コウチュウ目 科 属
- 分類
- 節足動物門 昆虫綱 カメムシ目 カメムシ科 ブチヒゲカメムシ属
- 分類
- 節足動物門 昆虫綱 チョウ目 アゲハチョウ上科 タテハチョウ科 ジャノメチョウ亜科 キマダラヒカゲ属
- 分類
- 節足動物門 昆虫綱 トンボ目 イトトンボ科 クロイトトンボ属
- 分類
- 節足動物門 昆虫綱 ハエ目 ニクバエ科 属不明
- 英名
- ●●●●
- 学名
- ●●●●
- 状況
- IUCN レッドリスト 2024-2 :[CR] Critically Endangered ver 2.3(絶滅危惧 IA 類), Pop. trend decreasing (個体数減少傾向) (参考1)
- 環境省レッドリスト2020: [EX] 絶滅 [EW] 野生絶滅 [CR] 絶滅危惧 IA 類 [EN] 絶滅危惧 IB 類 [VU] 絶滅危惧 II 類 [NT] 準絶滅危惧 [DD] 情報不足 [LP] 絶滅のおそれのある地域個体群 (参考1)
- 東京都レッドリスト(本土部)2020年見直し版 東京都区部における区分: [EX] 絶滅 [EW] 野生絶滅 [CR] 絶滅危惧 IA 類 [EN] 絶滅危惧 IB 類 [VU] 絶滅危惧 II 類 [NT] 準絶滅危惧 [DD] 情報不足 [○] ランク外 [-] データ無し [・] 非分布 ,東京都本土部全体における区分: [EX] 絶滅 [EW] 野生絶滅 [CR] 絶滅危惧 IA 類 [EN] 絶滅危惧 IB 類 [VU] 絶滅危惧 II 類 [NT] 準絶滅危惧 [DD] 情報不足 [○] ランク外 [-] データ無し [・] 非分布 (参考2)
- 外来生物法(最終更新:令和5年4月1日):特定外来生物(参考1)
- 外来生物法:生態系被害防止外来種(最終 修正版,2015年) (国外由来の外来種 > 定着予防外来種 > 侵入予防外来種) (参考1) > 定着予防外来種 > その他の定着予防外来種) (参考1) > 総合対策外来種 > 緊急対策外来種) (参考1) > 総合対策外来種 > 重点対策外来種) (参考1) > 総合対策外来種 > その他の総合対策外来種) (参考1) > 産業管理外来種) (参考1)
- IUCN/ISSG 世界の侵略的外来種:侵略的外来種(米国),非侵略的・定着(日本,朝鮮半島),原産(中国) (参考1)
- IUCN/ISSG 世界の侵略的外来種:侵略的外来種(米国),非侵略的・定着(日本,朝鮮半島),原産(中国) (参考1)
- IUCN レッドリスト 2024-2:[LC] Least Concern (絶滅のおそれなし) ver 3.1, Pop. trend stable (個体数動向 安定) (参考1)
写真とメモ
参考
- レッドデータブック・レッドリスト. “生物情報 収集・提供システム いきものログ” (環境省生物多様性センター). https://ikilog.biodic.go.jp/Rdb/booklist.
- レッドリスト・レッドデータブック・植生図. “東京都環境局”. https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/nature/animals_plants/red_data_book/.
- 埼玉県レッドデータブックについて. “埼玉県生物多様性センター”. https://saitama-biodiversity-center-cessgis.hub.arcgis.com/pages/saitamardb.
- 千葉県レッドデータブック・レッドリストについて. “千葉県環境生活部自然保護課 生物多様性センター” https://www.bdcchiba.jp/reddatebook_redlist.
- 特定外来生物等一覧. “日本の外来種対策” (環境省 自然環境局). https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/list.html.
- 生態系被害防止外来種リスト.“日本の外来種対策”(環境省 自然環境局). https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/iaslist.html.
- GBIF Secretariat: GBIF Backbone Taxonomy. https://doi.org/10.15468/39omei Accessed via on .
- Lin, Q., Qin, h., Botanic Gardens Conservation International (BGCI) & IUCN SSC Global Tree Specialist Group. 2019. Chimonanthus praecox. The IUCN Red List of Threatened Species 2019: e.T147377321A147623049. https://dx.doi.org/10.2305/IUCN.UK.2019-2.RLTS.T147377321A147623049.en. Accessed on 24 December 2024.
- Chimonanthus praecox (L.) Link in GBIF Secretariat (2023). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/species/7275851 on 2024-12-24.
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