基本情報

和名
クロマダラソテツシジミ
分類
節足動物門 昆虫綱 チョウ目 (チョウ類) アゲハチョウ上科 シジミチョウ科 亜科不明 Edales
英名
Plains Cupid
学名
Edales pandava (Horstfield, 1829)
Syn. Chilades pandava (Horstfield, 1829)
状況

写真とメモ

さくら堤,2024年11月4日午前,晴れ

さくら堤の花壇にはキバナコスモスランタナ,オシロイバナなどが花盛りでした.いろいろなチョウが来ていましたが,ウラナミシジミに混じって,よく似ているシジミチョウがいました.クロマダラソテウシジミという種類のオスでした.翅のサイズはウラナミシジミよりも若干小さめで,尾状突起があり,翅表はきれいなブルーでオス同士でそっくりですが,翅裏がちょっと違います.ウラナミシジミでは白と淡褐色の波紋のような縞模様ですが,そこに加えて目立つ斑点が並んでいるところが違います.

さくら堤,2024年11月4日午前,晴れ

1枚目の写真と同じ個体.

クロマダラソテツシジミは,もともとインドから東南アジアに分布している熱帯~亜熱帯に生息する種類で,ソテツの新芽を食べる種類とのこと.台湾あたりが北限だった種類ですが,1990年代から南西諸島,2000年代に入って西日本,2010年代には南関東でも見つかりはじめました.当初は日本本土では越冬はできず,毎年南から移動してきて本土で増えて,冬に死滅するのを繰り返していたようですが,次第に日本の本土でも越冬して毎年同じ場所に発生する例も増えてきているとのこと.水元公園では2021年に最初にみつかったようです.

さくら堤,2024年11月4日午前,晴れ

1,2枚目の写真を撮ったのと近くで撮影しましたが,こちらも縁毛の残り方が共通なので,同じ個体のようです.このとき花壇にいたのはこの1頭だけだった模様.羽化してあまり経過していない様子のフレッシュな個体です.

さくら堤,2024年11月4日午前,晴れ



参考

  1. Edales pandava (Horsfield, 1829) in GBIF Secretariat (2023). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/species/1923809 on 2024-11-12.
  2. 平井:日本におけるクロマダラソテツシジミの発生と分布拡大 (PDF). 植物防疫 63(6):2009;365-368. http://jppa.or.jp/archive/pdf/63_06_25.pdf
  3. 米山:南から風まかせ ソテツを食べるクロマダラソテツシジミ(2020年11月12日). “朝日新聞デジタル”. https://www.asahi.com/articles/ASNCC5R5DNC7ULBJ008.html, (参照 2024-11-12).
  4. 東京都心にクマソ(クロマダラソテツシジミ)襲来。横浜にもいるよ(2024-10-28)。 “虫撮る人々”. https://mushikisya.hatenablog.com/entry/2024/10/28/152617, (参照 2024-11-12).
  5. 水元公園で初記録? クロマダラソテツシジミがいました. “水元かわせみの里水辺のふれあいルーム”. https://mkawasemi.exblog.jp/28911309/, (参照 2024-11-12).
  6. . “”. , (参照 ).