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園内の水辺,2025年8月3日午前,くもり

水辺の林内でじっとしていたムラサキシジミ.傷がなくきれいな翅.羽化間もない新しい個体のようです.8月というと今年の第2化目でしょうか.腹部が膨らんでいるのはメス?



基本情報

和名
ムラサキシジミ
分類
節足動物門 昆虫綱 チョウ目 アゲハチョウ上科 シジミチョウ科 ムラサキシジミ属 (Arhopala)
英名
Japanese Oakblue
学名
Arhopala japonica (Murray, 1875)
syn. Narathura japonica (Murray, 1875)
状況
時期
123456789101112
成虫2221

写真とメモ

園内の街灯の下,2024年6月1日夜,くもり

街灯の下に集まってきたガの写真を撮っていたら,チョウも1頭発見.翅裏の模様がぼんやりして目立たないムラサキシジミでした.ムラサキツバメはもっと斑紋がはっきりしています.今年の第1化の成虫が羽化する時期なので,羽化したばかりでしょうか.近づいてもまったく動きがないのは,明かりに集まってきたわけではなく,夜間休息中の場所が偶然街灯の近くだったのかもしれません.



小合溜沿いの草地,2022年6月26日朝,晴れ

水色に光るブルーの翅,ムラサキシジミのメスが日向ぼっこしていました.翅にはちょっとスレが出ているので羽化からちょっと時間がたった個体に見えます.ムラサキシジミの成虫の出現する時期は,千葉の方のサイト(参考2)では5月中旬頃が最初で,年3化または4化とのこと.成虫は長いときは2ヶ月ぐらい生きることもあるそうなので,写真の個体は今年5月の第1化の生き残りでしょう.



園内の林縁,2020年12月31日お昼,晴れ

暖かい冬の日,ちらちら飛び回っては翅を広げて日向ぼっこ中の青く光る小さなチョウです.場所は以前ムラサキツバメもみつけたことのある,池のほとりの林縁です.翅表の青い部分の面積が広いのでオスです.鮮やかな青色ですが,メスの青は水色に近い明るい青なので(2枚下の写真),それに比べるとオスの青は群青色っぽい暗めの色調です.どちらもきれいです.

園内の林縁,2020年12月31日お昼,晴れ

角度が変わると,青の鱗粉の乗りがいいところと悪いところがありますね.翅の角度によらず左右対称に見えますので,もともとそういう色調なんですね.



小合溜沿いの草地,2020年11月23日午前,晴れ

ムラサキシジミの翅表を初撮影です.園内ではムラサキツバメよりもムラサキシジミが個体数が少ないですが,前翅の先端が尖っていて,後翅に尾状突起のないのがムラサキシジミです.写真はメスですね.ムラサキツバメでは,オスとメスの翅の色は全く違っていて翅に青い部分があるのはメスだけで,オスは黒っぽい色で光沢だけが青いです.一方,ムラサキシジミはどちらも青い部分があり,オスメスの違いは,オスの色調のほうがちょっと濃い程度.青い部分の範囲がメスが少し狭いです.



園内の林,2018年8月11日朝,晴れ

林の中を歩いて数頭のムラサキシジミ,ムラサキツバメを見つけました.翅表を見せてくれるのは残念ながらいませんでした.



園内の林縁,2015年11月29日午前,晴れ

この日,ウラギンシジミムラサキツバメとともに写真を撮れたのがこのムラサキシジミです.成虫越冬の種類で,この季節に見つけやすいです.翅の表面は残念ながら見ることができませんでした.翅の裏面の模様はムラサキツバメと似ていますが,ムラサキツバメとの違いは,ムラサキシジミには後翅の尾状突起がないこと,前翅の前縁が直線的になっていて,先端がとがっていること.幼虫の食草は,園内のあちこちに生えているアラカシシラカシスダジイなどだそうですので,結構個体数は多いのかもしれません.



参考

  1. Arhopala japonica (Murray, 1875) in GBIF Secretariat (2023). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/species/5883052 on 2024-07-01.
  2. ムラサキシジミ. “かたつむりの自然観撮記 ちばの昆虫たち”. http://www5f.biglobe.ne.jp/~escargot/1_Data/1_Species/1_10/00_Lepidoptera_Butterfly/012_Lycaenidae/1_01221_01_01.html, (参照 2024-07-01).
  3. . “”. , (参照 ).