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かわせみの里,2024年6月9日朝,くもり

コナラの小枝に黒いアブラムシがついています.離れたところからの撮影だったのですが拡大してかろうじて撮影.真ん中あたりに有翅虫が1頭ぶら下がっています.他は大きいのから小さいのまで無翅虫がびっしり.

かわせみの里,2024年6月9日朝,くもり

有翅虫は翅が黒色でそこに透明な斑紋が2箇所,斜めに入っています.無翅虫は小さいと褐色系,大きくなると漆黒でまるまると膨らんでいます.見た範囲ではアリは集まっていない様子でした.

かわせみの里,2024年6月9日朝,くもり

アブラムシが集まっていたのは小枝で,ここ以外にもこういうコロニーが何箇所かありました.



基本情報

和名
クリオオアブラムシ
分類
節足動物門 昆虫綱 カメムシ目 アブラムシ亜目 アブラムシ科 オオアブラムシ亜科 オオアブラムシ族 Lachnus
英名
Great Chestnut Aphid
学名
Lachnus tropicalis (van der Goot, 1916)
状況

写真とメモ

園内の樹液場,2022年6月12日午後,くもり

クヌギの木の樹液場の幹の裂け目に,遠くから見ると黒いアリがたかっているように見えたのですが,近寄ってみると,アリではなく黒くて大きなアブラムシでした.無翅虫の成虫だと思いますが,一般的なアブラムシの大きさよりもはるかに大きく,一緒にいたトビイロケアリが小さく見えるほどです.アブラムシというと枝先や葉に群がるイメージですが,幹の樹液が出ているところに来るのもびっくりしました.

クリオオアブラムシは名前の通りクリの害虫として知られていますが,クリ以外のシイ・カシ類にも付く種類.日本以外にも極東ロシアからインドまで分布します.参考サイトの説明では,秋の産卵場所は幹とのことですが,樹液を吸う場所は若い枝などが多いようです.この樹液場でクリオオアブラムシを見るのははじめてなのですが,なぜこの季節に地面の近くの幹に降りてきたのでしょうか.

園内の樹液場,2022年6月12日午後,くもり

拡大.体色をアリと比べると真っ黒ではなく黒っぽいグレーなのがわかります.この狭い裂け目では一番奥にいる個体しか樹液を吸えていないのでは?



参考

  1. クリオオアブラムシ. “虫navi”. (参照 2022-08-16) https://mushinavi.com/navi-insect/data-abura_oo_kuri.htm.
  2. 半翅目3-2:アブラムシ,カイガラムシ. “福光村・昆虫記”. (参照 2022-08-16) http://fukumitu.sakura.ne.jp/insect/hanshimoku2_.html.
  3. クリオオアブラムシ(病害虫データベース). “島根県 農業技術情報”. (参照 2022-08-16) https://www.pref.shimane.lg.jp/industry/norin/gijutsu/nougyo_tech/byougaityuu/byougaityuu-index/kuri/ma164.html.
  4. Lachnus tropicalis (Great chestnut aphid): In "InfluentialPoints.com". Retrieved on 2022-08-16 from https://influentialpoints.com/Gallery/Lachnus_tropicalis_great_chestnut_aphid.htm.
  5. . “”. (参照 ) .