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小合溜沿いの草地,2024年6月30日朝,くもり

クスノキの葉上でノコギリカミキリ発見.触角が太くて各節が張り出しているのでオスのようです.

小合溜沿いの草地,2024年6月30日朝,くもり

近縁のニセノコギリカミキリは前胸背に点刻がありツヤがないこと,後脚の脛節上面に縦溝がないことなど.前胸背は影になって見にくいですが,後客脛節の縦溝は確認できます.



基本情報

和名
ノコギリカミキリ
分類
節足動物門 昆虫綱 コウチュウ目 カミキリムシ科 ノコギリカミキリ亜科 ノコギリカミキリ族 ノコギリカミキリ属 (Prionus)
英名
Saw Longhorn Beetle
学名
Prionus insularis Motschulsky, 1857
状況

写真とメモ

園内の林,2020年8月1日夜,くもり

街灯の横の木にノコギリカミキリを発見.重量級の体で,ギザギザの触角を持った格好いい種類です.これは触角が太くて長いのでオスですね.体にクモの糸がついていますが,クモの巣をぶっちぎって来たものと思われます.さすがに最も大型のオニグモの巣でもこの種類がかかったら,壊されてしまいそうです.

園内の林,2020年8月1日夜,くもり

ノコギリカミキリは全国的に分布している種類ですが,全国で東京でだけ準絶滅危惧種に指定されています.日本以外ではロシア,モンゴル,中国,朝鮮に分布.近縁種にニセノコギリカミキリという種類がいるそうですが,区別点は前胸背の点刻が大きくて目立つのでツヤがないことと,写真では見にくいですが,ノコギリクワガタの後肢脛節にはある縦溝がないこと.

追記)2020年の東京都レッドリストから指定を外れています(参考2).

園内の林,2020年8月1日夜,くもり

頭部の拡大.大アゴ,複眼,触角がいいですね.前胸背の横にも大きな鋭い突起が.



参考

  1. Prionus insularis Motschulsky, 1857 in GBIF Secretariat (2023). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/species/4898475 on 2024-07-13.
  2. レッドリスト・レッドデータブック・植生図. “東京都環境局”. https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/nature/animals_plants/red_data_book/.
  3. ノコギリカミキリ. “虫navi”. https://mushinavi.com/navi-insect/data-kamikiri_nokogiri.htm, (参照 2024-07-13).
  4. . “”. , (参照 ).