基本情報

和名
クサギカメムシ
分類
節足動物門 昆虫綱 カメムシ目 カメムシ亜目 カメムシ科 クサギカメムシ属 (Halyomorpha)
英名
Brown Marmorated Stink Bug
学名
Halyomorpha halys
状況

写真とメモ

最新の写真

小合溜沿いの草地,2022年7月17日午前,晴れ

羽化を失敗したのか,成虫原基の発生がうまくいかなかったのか,翅が短く,小楯板も小さいカメムシをみつけました.正常に見える頭部や前胸背の様子から,種類はたぶんクサギカメムシだと思います.翅に関するところがうまく形成されないと移動面では不利になりますが,幼虫のときから食草にいて,栄養を取れて異性と会えるならそれ以外はうまくいきそう.



園内の街灯,2021年8月28日夜,晴れ

街灯の近くの木(タブノキ)に止まっていたカメムシ.光の当たり方によって色の印象が変わってしまう面もありますが,この個体は白い斑紋が目立たず,翅全体が暗色の紫色に見えます.



小合溜沿いの草地,2021年5月23日午前,くもり

この草地には,クサギカメムシの食べそうな植物,たとえばノイバラなどのバラ科,ヤハズエンドウクズなどのマメ科がいろいろ生えています.腿節が黄色に黒の斑点模様,跗節が黄色に見えます.体色が明るめの個体でしょうか.

小合溜沿いの草地,2021年5月23日午前,くもり



小合溜沿いの林縁,2019年5月12日午前,晴れ

葉上にいた2頭のクサギカメムシ.おそらくオスとメスが交尾をするところだと思います.春に越冬から目覚めたクサギカメムシは付近の樹木で交尾して(←今ココ),その後産卵,孵化した幼虫が育って8月に新成虫,という生活史とのこと.




中央広場,2013年10月6日夕方,くもり,ストロボ使用

クズについているクサギカメムシを見つけました.普通種のカメムシで,生活史はチャバネアオカメムシと似ているようです.マメ類と果物の害虫として知られている他,越冬する成虫が家屋に多数侵入してトラブルになったりします(参考1,2,3).東アジアに棲息する種類ですが,北米に侵入して急激に増えて外来種の農業害虫として問題なっているようです(参考4).

この個体は体色の赤みが強く,胸背の白い点が赤く,脚の色も黒っぽいです.

中央広場,2013年9月29日朝,晴れ

こちらは同じ場所で見つけた幼虫(参考5).幼虫は1ヶ月半ほどで成虫になるとのこと(参考2).



参考

  1. “クサギカメムシ”. ウィキペディア日本語版. 2021-03-14. https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%82%AE%E3%82%AB%E3%83%A1%E3%83%A0%E3%82%B7, (参照 2021-07-21).
  2. カメムシ(クサギカメムシ)の情報.“株式会社環境コントロールセンター”. http://www.e-c-c.co.jp/gaichu/etc/kamemushi.html.
  3. 果樹カメムシ類(チャバネアオカメムシ,ツヤアオカメムシ,クサギカメムシ)多発生のおそれについて. “千葉県”. http://www.pref.chiba.lg.jp/lab-nourin/press/2012/20120525tyuuihou2.html.
  4. 外来カメムシ、米国で農産物の脅威に. “日刊アメーバニュース”. http://news.ameba.jp/20130305-505.
  5. クサギカメムシ. “幼虫図鑑”. http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/youtyuu/HTMLs/kusagikamemusi.html.
  6. . “”. (参照 ) .