基本情報

和名
ノイバラ
分類
被子植物類 真正双子葉類 バラ類 バラ目 バラ科 バラ属
英名
Multiflora Rose, Baby Rose, Japanese Rose
学名
Rosa multiflora, syn. Rosa polyantha
状況
IUCN/ISSG 世界の侵略的外来種侵略的外来種(米国)、原産(日本、中国) (参考1)

写真とメモ

最新の写真

水産試験場跡地、2017年12月23日お昼、晴れ

水産試験場跡地の保護区域の奥の方を歩いていて、藪の中からアオジの声が聞こえていました。その藪の一角を占めていたのが、写真のような、たくさんの赤い実の付いた野ばらです。種類は園内に自生してるノイバラでした。

水産試験場跡地、2017年12月23日お昼、晴れ

上の写真中央に、葉の付け根の托葉が見えていますが、たくさん裂けたようになっているのがノイバラの特徴。

水産試験場跡地、2017年12月23日お昼、晴れ



園内の林、2014年5月18日午後、晴れ

小合溜沿いの林の林床に咲いていた小さなたくさんの白い花。拡大すると見栄えがしますが実物は結構小さいです。トゲのある茎と葉の感じなどがいかにも野生のバラ類です。参考3,4によると日本原産のノイバラという種類と分かりました。

園内の林、2014年5月18日午後、晴れ

野生種のバラ類は圃場にもナニワイバラモッコウバラなどが植えられていましたが、こちらはヤブの中なので自生のように見えます。同じ白い花のナニワイバラよりも花のサイズはずっと小さいですが、ノイバラは花がたくさん咲く種類で、学名 multiflora も花がたくさんという意味です。

ノイバラはヨーロッパでさかんに行われたバラの品種改良で、原種のひとつとして使われた種類だそうですが、現在もバラを育てるときの台木として、つまりノイバラの株に接ぎ木するために使われるそうです。米国では侵略的外来種として広がっているそうですが、もともとはバラの台木として持ち込まれたノイバラが実をつけ、それを鳥が食べて種をまき散らして広がったものとのこと(参考1)。

園内の林、2014年5月18日午後、晴れ

ノイバラの葉の様子。茎にトゲがあるのが見えます。

園内の林、2014年5月18日午後、晴れ

葉の付け根の拡大。茎から葉がでるところ、付け根の部分にある「托葉」が種類の区別に使えるそうです。ムカデの足のように小さな突起がならんでいるのが、ノイバラの托葉の特徴だそうです。

園内の林、2014年5月18日午後、晴れ


参考

  1. Global Invasive Species Database (2018) Species profile: Rosa multiflora. Downloaded from http://www.iucngisd.org/gisd/species.php?sc=215 on 21-01-2018.
  2. ノイバラ (2017年5月23日 09:44 UTC) - 『Wikipedia 日本語版』 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%82%A4%E3%83%90%E3%83%A9
  3. ノイバラ(野茨) - 『多摩丘陵の植物と里山の研究室』 http://www.geocities.jp/tama9midorijii/ptop/nop/noibara.html
  4. ノイバラに似た仲間 - 『松江の花図鑑』 http://matsue-hana.com/jumoku/kubetu/noibara.html
  5. - 『』