コブハクチョウ Mute Swan
基本情報
- 和名
- コブハクチョウ
- 分類
- 鳥綱 カモ目 カモ科 ハクチョウ属
- 英名
- Mute Swan
- 学名
- Cygnus olor
- 状況
- 外来生物法:生態系被害防止外来種 (国外由来の外来種 > 総合対策外来種 > その他の総合対策外来種) (参考1)
- IUCN/ISSG 世界の侵略的外来種:侵略的外来種(北米)、原産(ヨーロッパ、オーストラリア、ロシア、インド、韓国など) (参考2)
- IUCN レッドリスト 2017-3:[LC] Least Concern ver 3.1(絶滅のおそれなし), Pop. trend increasing (個体数増加傾向) (参考3)
写真とメモ
最新の写真
コブハクチョウはいつまで小合溜にいてくれるでしょうか。この日も活発に水中に頭を突っ込んで採餌中。
完全に逆立ちしたところ。体の半分が水上に出るのはマガモ類などと同じバランスですね。カイツブリ類や海ガモ類みたいに完全に水没することはないようです。でも、この状態でも、体の大きさと首の長さから考えて、かなり深いところまで口が届くでしょう。マガモ類がエサを取れない場所でもエサを取れるのは餌不足になりにくいメリットですね。人間界では寒波と雪で野菜高騰の冬ですが、水草の状態はどうなのでしょうか。
小合溜のいつもヨシガモのいるあたりを通りかかったところで、コブハクチョウが上陸しているのをみつけました。近くから写真を撮っている人がすでにいましたが、逃げるでもなく悠然と立っています。この後しばらくしてから水に戻っていくのですが、その前の準備体操?の様子を撮影。上の写真はまず右翼を伸ばしたところ。右の後は左の翼を伸ばします。
左右の翼を伸ばした後は、2,3回両方の肩を持ち上げて伸び。激しく羽ばたいたり両翼の先の方まで伸ばすのはしませんでした。
くちばしで尾羽をいじって、片足を上げたりしたあと、ゆっくりと水の方を向くと、また肩を持ち上げながら水中にざぶん。
水から、段差にある陸地に上がるときはどうやるんでしょう。羽ばたいてふわっと浮いて上陸するような、体の軽い他の鳥のような動きができるでしょうか。見てみたい。
小合溜にハクチョウが浮いている姿を見ることがあるとは、と驚いています。周辺のカモ類と比べるとその大きさは段違い。動きは優雅で、ゆったりとしていて、ついでに人慣れしているらしく、他のどんなカモよりも人の近くでも逃げません。ハクチョウ現る!は自分には大盛り上がりのイベントなのですが、人だかりすることもなく、写真を撮る人もぽつりぽつりで、そんなものでしょうか。
このハクチョウは、コブハクチョウという種類でした。オオハクチョウ、コハクチョウなどとは、くちばしとくちばしの付け根の色で区別できます。オオハクチョウ、コハクチョウは黒と黄色で、このコブハクチョウのくちばしはオレンジ色とピンク色の中間的な色。オオハクチョウ、コハクチョウがシベリアで繁殖、日本に越冬に来るのとは異なり、コブハクチョウは通常は日本に渡ってくることはほとんどない種類ですが、歴史的経緯で日本に移入された個体が国内で野生化、繁殖している外来種だそうです。関東各県ではあちこちの湖沼で観察されていて、小合溜での記録は見つけられませんでしたが、手賀沼や江戸川の下流などで見られているようです。人慣れして見えたのは、この個体もどこかで餌をもらう生活をしたことがあるのでしょうか。
とりあえず、コブハクチョウは大きいですね。サイズ的にはオオハクチョウと同じぐらいの大きさらしいです。岸の近くにいるとその大きさが際立ちます。小合溜の岸辺の浅いところでカボンバなどの水草をついばんでいました。
コブハクチョウの名前の由来のくちばしの付け根のコブですが、この個体はコブが非常に小さいように見えます。若鳥やメスはコブが小さいとのこと。
日本では生態系被害防止外来種に指定されていますが、国際的にも、本来はヨーロッパ中心に分布する種類が北米で侵略的外来種に指定されています。
参考
- 生態系被害防止外来種リスト - 『外来生物法(環境省 自然環境局)』 https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/iaslist.html
- Global Invasive Species Database (2018) Species profile: Cygnus olor. Downloaded from http://www.iucngisd.org/gisd/speciesname/Cygnus+olor on 03-01-2018.
- BirdLife International. 2016. Cygnus olor. The IUCN Red List of Threatened Species 2016: e.T22679839A85946855. http://dx.doi.org/10.2305/IUCN.UK.2016-3.RLTS.T22679839A85946855.en. Downloaded on 03 January 2018.
- コブハクチョウ (2015年3月23日 18:27 UTC)-『ウィキペディア日本語版』https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%96%E3%83%8F%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%A7%E3%82%A6
- コブハクチョウ - 『国立環境研究所 侵入生物データベース』 https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/20010.html
- - 『』
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